【第1章】 第10話正式採用⁉︎
【第1章】 第10話正式採用⁉︎
俺は、朝6時に起きて、両親に出かけることを伝えて出た。その後、道具屋を叩き起こし、1番軽い寝袋とランタン、気力と魔力回復ポーションをそれぞれ10個まで揃えて、お昼のサンドイッチもどきと水の入った水筒を買った。
準備万端…のはず!
そして、時間ぎりぎりになったが、ダンジョンへ到着したのだ。
既に師匠は到着しており、
おそ〜い!女性を待たせるとはどういうことだー!
と怒鳴ってきた。
すみません、支度に手間取って遅れました。
素直に謝ると、
ま、時間には間に合ってるし、行こっか
なんかデートみたいだな。
まぁ冗談はここまでで、1階奥にいくとカボチャの首だけお化けが大量にいた。
これくらいならあんただけで何とかなさい
よーし、見せてやる
フレイムスラッシュ、ファイアーライス、フレイムスラッシュ…
すべて1発で仕留めてやったぜ!
終わりました!師匠。
俺は気力と魔力のポーションを1本づつのみながら言う
うーん、まぁ悪くはないんだけど…やっぱりノーマルよねぇ…
ぶつぶつといいながら下層へと歩く。
2階層はカボチャに小さな体がついたモンスターで、手足を伸ばして攻撃してきた。
1階層の敵がパンプキン、2階層がリトルパンプキンというらしい。
3階層はリトルパンプキンが血糊がついた麺切り包丁を持って襲い掛かってきたが、近づかないで魔法で攻撃すると、簡単に倒せた。
師匠がいうにはこの4階層と5階層の敵がつよく、特に5階層の敵がレアドロップをするらしく、それが欲しいのだそうだ。
ちなみに5階層をすぎると獣人の街らしいので、気をつけるように言われた。
とりあえず4階ね。ここはパンプキンが草の根を使って攻撃してくるわ。雷魔法も使ってくるから注意して。
私がサンドエレメンタルをかけるから、かかったら1番強いスキルで攻撃できる?
わかりました。HPは高いですか?
たぶん1匹1時間くらいかかるわ。サンドエレメンタルが途切れるとまずいから、私は遠距離でエレメンタルをかけながらサンドショックで攻撃するわね。
わかりました。
1匹づつよ、サンドエレメンタル!
よしかかったな。
なるほど多少暗闇の効果もあるのか、パンプキンの触手攻撃はまったく当たらなかった。
ルナスラッシュ!ルナスラッシュ!…
ずおおおお
やっと1匹か…
どんどんいくわよ
4時間後
そろそろお昼にしましょう。着いてきて。
俺は言われるまま着いていく。
洞窟があった。この辺りなら、なにもこないわ。
わかりました。
よく知ってるなあ。何度も来てるんだろうな。
俺は腰掛けて、サンドイッチもどきと水筒を出し、一息つく。師匠は干し肉っぽいものをかじっている。
今日はとりあえず、この4階層の敵を全滅させるわよ。
また、ここに戻ってきて、明日は5階層にいくわ。
わかりました。
4階層を全滅させるまで、今日は寝れないからね。
8時間後
あと5匹ですね。何とか深夜には寝れるかな。
あーもーしょうがないか、ちょっとその5匹全部に攻撃して、こっちにつれてこれる?
え?わかりました。
俺は全モンスターに攻撃して、モンスターに追われてる。
うわ、どうするんですかこれ?
ちょっとまってね。
滅龍衝撃波! ドガァン!
モンスターが全滅した…
何か俺いらなくね?
俺は師匠と洞窟に戻り、昼ごはんの残りを食べて寝袋に入った。師匠も隣で寝袋に入っている。
師匠、足手まといですみません。明日は頑張ります。
大丈夫よ。足手まといにはなってないわ。それよりも明日はもっと大変よ。
でも滅龍衝撃波ってすごいですね。あれがあれば無敵なんじゃ。
あれは、魔力消費が激しくて、ポーションを使っても1日5回くらいが限度だわ。それに何もかも破壊してしまうから、ドロップが手に入らないの。
なるほど。
滅龍衝撃波は、私が物事ついたときから覚えていたの。先天性の魔法っていうらしいわ。
残念ながら、私しか使えないの。
へーそうなんですねー。残念だなぁ。
あの太ったハゲは今どうしてるだろう。まだ8歳だよな、ならまだフサフサか。
さぁ寝て、明日が本番よ!
次の日、5階層に進んだ。
5階層には、リトルパンプキンのでかくなった、ジャイアントパンプキンがいた。もっている麺切り包丁もでかく、帽子を被ってマントをつけている。
きたわ、こいつがやっかいなのよ。
攻撃するか、近づくとあの包丁を振り回すか体をコマのように回転させて攻撃してくるの。1番やっかいなのは、あのマント、一定時間透明化するのよ。
倒せば稀にあの帽子とマントを落とすらしいんだけど1人だと1日1匹倒すのが限界で、全然手に入らないの。
師匠、なら僕があいつに接近して斬り合ってるうちに魔法で倒せますか?
できるの?言ったけど、あの大きな包丁を振り回すだけじゃなく、透明化もするのよ?
やってみます。
俺は後ろから、ジャイアントパンプキンに切り掛かった。
ルナスラッシュ!ズバン!
ぐりんと首が周り、ジャイアントパンプキンが切り掛かってくる。
今だ!
俺はナイフを取り出し、ジャイアントパンプキンの麺切り包丁にはさげる。ナイフには透明な糸をつけてあり、俺とつながっている。よし、これで透明化しても場所がわかるぞ。
もともとは、投げナイフをする時にナイフを回収するための工夫だが、こんなところで役に立つとは。
しゅるるるる
ジャイアントパンプキンが透明化しても、場所がすぐにわかるので、俺は振り回す包丁にだけ気をつけながら、師匠に位置を示すように攻撃していく。
フレイムライス! バーストショック! っどがぁ!
やっぱレベル70はつえーな。
あっという間に、倒してしまった。