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大部屋は50~100人いるだろうか?子供が集まっていた。平民から貴族まで一緒に・・・・
すぐわかった。まず、服の生地とか華美な装飾を当たり前のように着ていた貴族。
それらと正反対の平民
そして、平民を蔑む眼差し『なんで、平民と一緒の部屋なんだ!』『お前たちと一緒だとか不愉快』と言ったそんな目だ。
平民もビクビク怯え、壁の隅で小さくなっていた。不興を買わないために・・・
私も貴族だけど、前世が庶民だったのでどっちかと言うと平民よりだ。
子供の内からこの空気とか吐き気がする。親の影響が大きいだろう。クソかよ!将来色んな意味で楽しみだね(嫌味)!マジで!!
「なんだと!平民の貧乏人が俺に楯突くのか!?」
大声上げて、平民を罵倒している貴族(馬鹿)がいる。
いるよね~こう言う馬鹿。親の権力振り翳すしか脳がない馬鹿。
「この俺が、相手してやろうと言うのに断るとは何様だ!」
「すみません。しかし妹が怯えてます。兄として見て見ぬふりはできません」
「なんだとー!貴様!不敬だぞ!!」
キャンキャン煩いこと。あの平民の兄妹は双子なのね。確かに妹の方は青い顔してブルブル怯えているわね。
なら、やることは一つね
「やめなさい!」
平民の双子の兄妹と貴族子息が一声に私の方へ顔を向けた。
「なんだ!貴様。関係ない者は引っ込んでいろ!」
「なんだ!とはこちらのセリフです。今日は、洗礼式だと言うのに余りにも耳触りな声がしましたので・・・」
「それは、この平民達の事だろう」
「あら嫌だわ、この兄妹の事ではありません。大声で耳触りの不快な声は貴方ですわ」
「なんだと!不敬だぞ!!俺は、モンディール伯爵家嫡男 ナイル・モンディールだぞ!」
「そうですか。私は、リタ・アルディオン。アルディオン候爵家の者ですが・・・不敬はどちらかしら?ナイル・モンディール伯爵子息様?」
「なっ・・・・アルディオン候爵家・・・・」
「先程から聞いていれば、貴族しかも伯爵家という者に在りながらこのような不躾な言動なさるとは・・・同じ貴族として恥ずかしいですわ」
「・・・・・っ」
「今日は、洗礼式。これ以上は不問にします。せっかくの洗礼式を台無しにしたくありませんので・・・よろしいわよね?モンディール伯爵子息様?」
「・・・・・勝手にしろ」
そう吐き捨てモンディール伯爵子息は踵を帰し去っていった。
私はクルっと双子の兄妹へ振り返った。
「大丈夫ですか?せっかくの洗礼式なのに嫌な思いさせて一貴族としてお詫びします」
頭を下げると双子の兄妹は、慌てて私の行動を止める。
「イエイエ!やめてください。頭を上げてください!助けてお礼を言うのは僕達の方です!!平民の僕達に謝る必要もありません」
「関係ありませんわ。悪いことしたら謝る貴族だとか平民だとか関係ありません・・・それに、民あっての貴族そして国です。自分を卑下にしないでください」
「・・・・・ありがとうございます」
「よろしければ、名前聞いてもいいかしら?私は、リタ・アルディオンよ。」
「僕はアレン、そして妹のティアです。アルディオン候爵令嬢様」
「アレンにティアね!素敵な名前ね。私の事はリタって呼んで欲しいわ。駄目かしら?」
「駄目っと言うか・・・・よろしいのですか?僕達平民で・・・・・」
「平民とか関係ないと言ったでしょう?それに、敬語もやめて欲しいわ。嫌なら無理とは言わないけど・・・・」
「嫌なんて滅相もない!」
「じゃぁ、リタって呼んでね!敬語も無しよ。私もそうするし、いいわよね?お友達だもの、よろしくね♪」
「と、友達!?僕達が!」
「えぇ、そうよ。私と友達は嫌?」
シュンとしたら
「嬉しい!リタって呼んでいい?私はティアって呼んで!」
「ティア!?おま・・・・」
「えぇ、もちろんよ!ティア!!」
「・・・・はぁ、僕達でよかったらリタ様よろしくお願いします」
「よろしく、アレン!」
キャキャとティアと手を握りあった。
暫くして神官が来て、ヴァレンチノン神の事や説法やら1時間程聞いた。
暇だった・・・・物凄く眠かった。全校集会で校長先生の話を聞いた並みに・・・・
「名前呼ばれた順番に洗礼を行います。では、ーー」
平民から呼ばれ最後は王族の流れで洗礼は行われる。私は候爵家だから最後の方だ。
嫌だな~平民として先に洗礼させてくれないかな。帰りたいんだけど・・・・
それにさっきから、視線がバシバシ当たるんですが・・・・なんでしょうね?いいたいことがあるんなら言ってこいよ!モンディール伯爵子息!!
絶対そっちへ向かないけど、嫌な視線がすごいくるわ~キャァ怖い怖い(棒読み)