01.死んじゃいました
死んじゃった。現実が無理すぎて自殺しちゃった。
もう働きたくない。生きたくもない。
あんまり良い人生じゃなかったなぁ。さよなら、人類……
そう心の中で唱え、瞼を降ろした。
静寂に包まれていく……
「佐藤勇太様、おめでとうございます!」
……ん?
「佐藤勇太様、おめでとうございます!」
……誰かが俺のことを呼んでいるんだが。
「あれれ?聞こえなかったのかな……もう一回!」
「佐!藤!勇!太!様!!お!め!で!」
「はい!はい!俺が佐藤勇太ですが!!」
さすがに耳元でこれはうるさいって。思わず目を開けてしまった。
「佐藤勇太様、おめでとうございます!あなたは選ばれたのです!」
……いやいや誰?目の前のこのロリ短髪貧乳美少女は。
てか、ここどこ?なにこの真っ暗浮遊空間は。
そもそも「静寂に包まれていく……」じゃねんだよ死んだのになんで意識があるの。
「死んだのになんで意識があるの?と疑問に思っていますね?」
「あれ、なんでわかるんですか?」
「勘です!」
勘かよ!
「色々聞きたいんだけどさぁ……あんた誰?ここどこ?で、俺は何に選ばれたの?と聞こうと考えていますね?」
いやいや俺の思考先回りしないでくれって。まあそう考えるだろうけどさ
「私は佐藤(仮)!ここは死んだ人が来る世界と同じ階層です!そしてあなたは……」
「次期神様に選ばれました!!」
か、神様!!?