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初雪の日①

「ああ、昨日は雷がなっているなーと思ったけど、あれは雪下ろしだったんだねー。起きたら今年も雪景色が広がっているよ。ほら、ちー見てごらん」


そう言って僕は寝室の障子の戸を開けた。


ちーは眠そうに目を擦りながらもそもそとこちらに動いてくる。


「んー雪平眠いよー。そして、寒いから障子の戸は閉めてよー」


雪景色になんて興味のないかのように布団を被りながらもこちらにもそもそ向かってくる。


「まぁ、毎年のことだから新鮮味はないけれど、綺麗なんだから見てごらんよ」


そう言って僕が催促するとやっとその頭を出して窓の外を見た。


「今年もこの季節が来たんだねー。雪平の稼ぎ時だから忙しくなっちゃうね」


「そうだね。今日からまたお仕事再開になるね。ちーもサポートよろしくね」


ふぁーと半分あくびなのか返事なのかわからない声を発してちーはコタツに向かう。


「さて、朝ごはん作ろっか」


そうして、僕の朝は始まった。




今日の朝ごはんはご飯と大根と豆腐の味噌汁と目玉焼き。


普通すぎるくらいが一番いい。


普通の朝ご飯をちーと二人で食べ朝の支度を終える。


テレビをつけるとニュース番組ではちょうど天気予報の時間帯。


『発達した寒気が今後も日本海側を覆い厳しい寒さが続きそうです。新潟県を初めとして日本海側の地域では積雪が観測されています。今後も降り続く予報になっていますので、住民の皆さんは気をつけてください。それでは週間予報です』


そうして映し出された週間予報には1週間ずっと雪だるまが表示されていた。


今年も忙しくなりそうだ。


ーーーヴーヴーヴー


「雪平携帯鳴ってるよ?

そう言ってちーが携帯を渡してきた。


表示されていた名前は【七日町(なのかまち)役場】


「ちー、早速お仕事みたいだよ」


「うん。ちーは雪平手伝う」


「ありがと」


そう言って僕は携帯を操作した


「お電話ありがとうございます()()()()()の雪平です。今日はなんの御用でしょうか?」


そういつも通りの挨拶から入る。


「あー、雪平さんいつもお世話になってます小泉です。今年も雪が降って来たのでよろしくお願いします」


「小泉さん毎年どーも。今年もまずは役場に向かえばいいですかね?」


「さすが雪平さん話がわかってらっしゃる。では、お待ちしています!」


それだけ言って電話が切れる。


この小泉さんは毎年僕に仕事を依頼してくる。


雪が降ったら毎年この声を聞くわけになる。


いい人だし嫌いではないんだけど…。


「うーん。電話というか、声がでかいんだよねー小泉さんは…」


「うん。小泉さん元気。とっても元気」


そんな話をしながら上着を着て準備をする。


さすがにブーツじゃ厳しそうだから長靴を用意して行かなくては今日の靴下が無残なことになりそうだ。


「ちー?準備できた?」


「うん。手袋とホッカイロ準備したから大丈夫」


「よし、じゃあお仕事に行こうか」


準備もできたので、玄関の扉を閉め札を下げる


【なんでも屋 魔法使い 雪平 ただいま外出中】



初めましての方ははじめまして!

唯織と申します。

雪国の魔法使いここまで読んでいただいてありがとうございます。

主人公がまったりした人なのでまったり進んでゆく予定です。

お楽しみに!

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