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ラスト・エクスカリバー『最後の聖剣』  作者: 神威白夜
異世界へ!
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力を授かりし者 ②

「なぁレイティア」


「なんです?ヒロム」


「もう力は手に入ったのか?」


「はい、ちゃんと力は授けられました!それと、力の名前も変わっていますよ!」


「どんな名前?」


「ワールドブレイカーです!」


「なんかいかにも厨二っぽいネーミングだな。でも、ちょっとかっこいいかも」


「あ!あと名前だけではなく、能力や強さも変わりました!」


「どんな能力なんだ?」


「能力は、ワールドエンドとナッシングです。能力が2つなんて初めてです!」


「2つは今まで無かったのか?」


「はい!通常、能力は1つだけなのです。アーサーも能力は1つでした!」


「なるほど。それで俺の能力はどんなことが出来るんだ?」


「ワールドエンドは、ヒロムが攻撃したもの全てを粉砕します!攻撃してしまえば世界すら消えてしまうということからこの名前になったようです!」


「おぉ!名前もかっこいい上に効果まで強いとは!次の能力ナッシングも気になるな!」


「では次にナッシングです!、ナッシングは、ヒロムが受けるダメージを全て打ち消します!これは、効果の通り全てのダメージを無効化するということからこの名前になったようです!」


「凄い能力だな。この2つの能力があればすぐに由美を助けに行ける!」


「いいえまだです。この能力の内ワールドエンドには今までになかった習得レベルというものが存在するのです」


「習得レベル?」


「はい。通常、大いなる力の能力は、貰ったその日から使えるのですが、ワールドエンドは習得するのに修行が必要だそうです。」


「なに!?じゃあ由美を助けにいけないじゃないか!」


「ユミさんの救出についてはあとで解決しましょう。とりあえず今はワールドブレイカーについての説明を終わらせます。」


「わかった...」


「次は、力が宿る武器種について説明します。」


「武器種?」


「はい。武器種とは、例えばアーサーはエクスカリバーに力を宿すことで強くなりました。そして大いなる力を授かった者には、その力を宿せる武器というものがあるのです!」


「なるほどな。それで俺の武器種はなんなんだ?」


「ヒロムの武器種ですが、特に制限はないようです!アーサーのように剣だけに宿る力ではなく、どんな武器にでも宿ります。ヒロムの拳や、他人にもエンチャントすることが出来るようです!これも初めてです!こんな能力今までなかったです!」


「また初めての能力なのか。それにしてもどんな武器にでも宿るのは便利だな。例えばワールドエンドが使えたとして、拳ににエンチャントして敵を殴れば

敵を粉砕できるんだろ?

人を粉砕ってちょっとグロいけど...」


「その通りです。さらにナッシングも

ほかの人にエンチャントできるようです!」


「なるほどな」


「ワールドブレイカーには、まだ能力がありまして、サブスキルとして、身体強化Lv1、攻撃力強化Lv1、状態異常完全無効化、索敵、が付いています。」


「多いな。それにしてもLv1って書いてあるやつはなんだ?」


「能力所持者の成長に合わせてLvが上がっていくみたいです」


「じゃあ、やっぱり修行しないと強くなれないんだな。」


「はい、でもワールドエンドを使えるようになるまで身体強化と攻撃力強化を使えば戦えます!Lv1とはいえ、大いなる力なので相当強化されると思います!因みに、両方共に最大レベルは100とのことです!」


「先が思いやられるな」


「ワールドブレイカーのサブスキルは、ヒロムが成長することによってまだ増える可能性があります!頑張ってくださいね!」


「おう!すぐに強くなって由美を助けに行く!」


「ということで、ワールドブレイカーについての説明は以上です。」


話し終えたあとレイティアは悩んだ顔をしていた。


「どうしたんだレイティア?」


「ユミさんについて考えていたのですが、恐らくユミさんはアルヴァロン王国の姫ということなので手荒な真似はされないと思うのです」


「まぁ次期女王ということだし、何もされないとは思うが、アルヴァロンに連れていくとしても、勝手に連れてくのはちょっとな。俺と由美の許可をちゃんと取ってもらわないと困る!だから由美を一旦取り返したいんだ!」


「そういう事でしたか。でしたらアスタリアで修行を重ねてからでも良いのでは?」


「出来るだけ早めに由美を取り返したいんだ。

遅くても5日以内には連れ戻したい。

学校が始まるまでには帰りたいからな。俺は今年高校3年になるし、由美は今年高校に入学するんだ。

由美が入学初日に休んだら、また中学と同じようにクラスでぼっちになる可能性がある...それは嫌だ!」


「なるほど...でしたら現実世界の時間を止めてあげます!」


「そんなこと出来るのか!?」


「当然です!私は神なのですよ?」


「それは助かる!」



「これくらい容易いことです!

というわけで、ヒロムは思いっきり修行して、強くなって、ユミさんをかっこよく救っちゃってください!」


「そうだな!かっこよく助けて、由美に『お兄ちゃん』ってまた呼んでもらおう!」


「それでは全ての説明が終わり、ユミさんについての問題も解決しましたのでヒロムには早速アスタリアに行ってもらいます!」


「おう!でもレイティアともう喋れなくなるのは寂しいな」


「な、何を言っているのですか!まったくっ///」


「冗談だよ」


「まぁ、そんなに私と喋りたいなら、テレパシーで喋れますけどね?」


「じゃあテレパシーのやり方教えてよ」


「はい!これをこうして...こう喋りかければ...」


レイティアは俺にテレパシーでの会話方法など色々教えてくれた。


「じゃあ、今度こそアスタリアに行ってもらいます!」


「オッケー」


「それでは、転移!」


ブウォンッ!


「ん?ここは...アスタリアか?」


(ヒロム、聞こえていますか?)


おっ!早速レイティアからテレパシーがきた!


(聞こえるぞ)


(よかったです!それで、アスタリアには着きましたか?)


(たぶん、アスタリアだと思うぞ。建物とか色々あるみたいだし。)


そう言いながら俺は身体強化を使って視力を強化して辺りを見渡した。


(そうですか!ではヒロムが無事にアスタリアに着いたようなので、私は仕事に戻ります!)


(仕事なんてあるのか)


(神にだって仕事はあるんです!)


(そっか。頑張れよ〜)


(はい、それではヒロムもワールドエンドを習得するためにこれから修行頑張ってくださいね!ではまた!)


(あぁ、またな!)


よし、これから修行をしてワールドエンドを習得するぞ。でも修行って何すればいいんだ!?


「とりあえずアルヴァロンについての情報収集も兼ねてアスタリアの観光でもするか!」


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