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ラスト・エクスカリバー『最後の聖剣』  作者: 神威白夜
異世界へ!
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旅立ち、そして神レイティアとの出会い

すぐに由美を助けに行きたい。

でも、どうやってアルヴァロンに行けばいいんだ?方法がわからない。


「そういえば...センディヒは門を出現させる前になんか呪文みたいの言ってたな」


広夢は必死にセンディヒが言っていた言葉を思い出そうとしている。


「思い出した!確か...」


『天と地を繋ぐ門よここに現れよ!』


呪文を唱えたが何も起こらない。


「やっぱりだめか...他にセンディヒは何かやってたかなぁ...」


広夢はセンディヒの行動を鮮明に思い出そうとした。

すると、広夢はあることに気づいた。


「あ!センディヒは呪文を唱える前に何かポケットからだしていた。変な紋章が書いてあるお守りみたいなやつだったな。」


『変な紋章が書いてあるお守り』


その瞬間、広夢あることを思い出した。


「由美とご飯を食べてた時に、由美が見つけたやつ!センディヒが持ってたやつに似てる!」


広夢はすぐにテーブルを確認した。


「あった!やっぱり似てる!」


でも、なぜこんなものが家に置いてあるんだろう?


「まぁこの際そんなことはどうだっていい...これでアルヴァロンに行けるはずだ。由美すぐに助けに行くからな!」


今度こそ!


『天と地を繋ぐ門よここに現れよ!』


ブウォンッ!


遂にアルヴァロンに繋がる門が開いた。

これでやっと由美を助けに行ける!

そう思った広夢だったが...

忘れていたことを思い出した。


「センディヒとジェイネール...あいつら強かった。たぶんユーディルも強いだろう。俺はあいつらに勝てるのか?」


センディヒは由美が抵抗してもびくともしなかった、それにあの瞬間移動並の速さ...

ジェイネール...俺が壁に叩きつけられた時に体の痛みとともにその圧倒的な強さを知った。

ユーディルはセンディヒとジェイネールより上の存在だから絶対に強いだろう。

今の俺じゃ勝てるわけがない。


「どうしたらいいんだ?トレーニングなんかであの強になれないだろう。

由美...俺はいったいどうすれば...」


そん考え込む広夢はあることに気づく。


「あいつらはアルヴァロン王国という国の騎士だと言ってた。なら訓練もそこでしてたはずだ!」


ユーディルは自分達がアルヴァロン王国の騎士だと言っていた。

もちろん騎士なら訓練もしているはず。

アルヴァロンのトレーニング法なら強くなれるかもしれない。


「まぁ、どうせここでトレーニングしても強くなれないんだ。ならアルヴァロンに行って、騎士の訓練法を調べて強くなればいい。とりあえずアルヴァロンに行こう!」


広夢はアルヴァロンに旅立つための準備をした。着替え、非常食、折りたたみテント、水、サバイバルナイフ。

アルヴァロンに何があるかわからないからとりあえず詰めれるだけ詰める。


「よし、これぐらいで充分だろ。じゃあ早速出発するか!」


待ってろ由美。兄ちゃんすぐに強くなってお前を取り返すからな。


『転移!』


カチャッ!ブウォンッ!


「ん?ここは...どこだ?明らかにアルヴァロンじゃないだろ。ここはなんだ?」


ここはたぶん異空間と呼ばれているやつだろう。周りがぐにゃぐにゃ動いて気持ち悪い。長時間見ていたら吐きそうだ。


『あなた、まさか地球人ですか?』


突然誰かに喋りかけられた。

女性の声だ。


「誰だ?どこから声が...」


周りを見るが誰もいない。


『あなたは、地球人ですか?』


また同じ質問だ。

もう一度周りを見回すが、やはり誰もいない。


「仕方ない質問に答えよう。

あぁ。俺は地球だ!」


『地球人なのですね、ということはあなたが、大いなる力を授かるべき人間』



「大いなる力?それよりもお前どこから喋ってるんだ?姿が見えないと喋りにくいんだけど。」


『本来私達は姿を見られてはいけないのですが、あなたは特別な存在。姿を見せても大丈夫でしょう』


突然目の前が光出した。

そして、光が消えるとそこには、なんとも可愛らしい、少女がいた!


「か、可愛い...そして小さい」


「な、なんですと!?ひと言目でそれは失礼ではありませんか!?100歩譲って神に対して可愛いと言うのは許しましょう。でも、小さいとはなんですか!小さいとは!」


「あ、すまん!小さいって言ったのは謝るよ。それより、お前は神様なのか?」


「はい、私は12神の1人レイティアです。」


「レイティア...か。よろしくなレイティア『ちゃん』!」


「あなた、神に対して先程から失礼ではありませんか!?レイティアと呼び捨てにするのは、まぁ許しましょう。でもレイティア『ちゃん』とはなんですか!私が小さいからってバカにしているのですか!?」


レイティアの説教はまだまだ続く。

これは早く謝った方が良さそうだ。


「わかった!俺が悪かったから落ち着いてくれレイティア!もう『ちゃん』はやめるから」


「そうしてくれると助かります」


レイティアは機嫌を直してくれたようだ。よかった。


「それで、レイティアちゃ...レイティアがさっき言ってた、大いなる力とか12神ってなんなんだ?」


「はい、まず12神について、説明しましょう。

12神とは、神の中でも最強クラスの力を持つ12体の神のことを言います。

私の他に、シアス、カッシス、インデル、べスカー、ノイドラ、カロン、テュカ、シェスカ、アステル、リエル、フィルミー、と私を含めて12人います。」


「多すぎて覚えられなかった。」


「はぁ、仕方ありませんね。

ブレインレベルアップ、Lv100に上昇。

すべてを永久記憶」


「うわっ!何だこれ!?」


大量の情報が一気に頭の中に入ってくるような感じがした。


「あなたの脳レベルを上げました。これで、今まで見たり聞いたもの、これから見るもの聞くもの全て完全に記憶します。大いなる力を授かるものは当然、頭も良くなければいけませんからね!」


つまり俺は頭が悪いと言いたいんだな。まぁ知ってるさ、頭が悪いということくらい。でも...他人から言われると凄く悲しいな...




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