プロローグ
最強の騎士アーサー。100万の魔物を一人で駆逐し、世界を救ったという伝説の存在。
そのアーサーが使っていたという
伝説の聖剣エクスカリバーは、アーサーが死んだその直後、力を失い砕け散ったと言われている。
それから時は流れ20XX年、東京
そこには、剣 広夢という青年と、剣 由美という少女が2人で暮らしていた。
「おーい由美!早くしないと先にご飯食べちゃうぞ」
「だめ!広にぃ先に食べたら許さないよ!」
「冗談だよ。兄ちゃんがそんなことするわけないだろ?」
「そうだよね!広にぃがこんな可愛い妹を置いて先に食べるなんてありえないよね!」
「そうそう、世界一可愛い俺の妹を置いて先にご飯を食べるなんて...って何言ってんだ俺は!」
「そっかー、やっぱり広にぃはシスコンだったんだねー」
「シ、シスコンなんかじゃないし!?
お前が大切なだけだし!?」
「私が大切!?何恥ずかしいこと言ってんの!!」
「な、なんというか兄として...そう!兄として妹を大切にするのは当然だと思うし...」
「そう...だよね。ありがとう、お兄...ちゃん...//」
「そ、それよりもご飯を食べよう!今日はお前の大好物、兄ちゃん特製ビーフシチューだ!」
「ビーフシチュー!やったー!!」
「いただきます」
「いただきまーす!」
「どうだ?美味しいか?」
「うん!広にぃの料理はやっぱり最高だよ!」
「それはよかった!さぁ、どんどん食べろ!」
「うん!」
こうしていつもと変わらぬ1日が始まろうとしていた。
しかし、これから起こることを2人は知る由もなかった。