0〜プロローグ〜
―――月猫。
それは、神様から人間となる能力をもらった、神様の使いである猫のことである。神様と月猫と太陽犬は大昔、人間界をつくった。神様の大切な人であるアダムとイヴの為に。天界より自然豊かに。人間たちが出来るだけ、豊かに過ごせるように。
そして、神様と月猫と太陽犬は同じように猫界と犬界を作った。そしてそれぞれ月猫を猫界の王族に、太陽犬を犬界の王族に。
月猫、太陽犬は今でも神様の使いとして、猫界・犬界の王族として、いろいろな役割・仕事がある。その中の一つとして“人間界一年研修”というものがある。
“人間界一年研修”は、月猫・太陽犬が大人すなわち十五歳になった後に行われるものだ。月猫は、大人になると、いつも肌見離さず持っているムーンストーン(太陽犬はサンストーン)にムーンライト(サンライト)を入れてもらう。その人間になる能力を使って研修を行うのだ。
これは後継者を育てるという意味もあるが、もう一つ重要な意味がある。現在の王御夫妻が人間界の様子を神様に伝えること。その他にも、婚約する人を決める為という事もある。
また、月猫・太陽犬には特別な性質があった。それは、満月の夜に人間となってしまう事である。その他にも、月猫・太陽犬についての特徴は、いろいろあるがそれは、物語にそって出てくることであろう。
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