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邪拳戦争  作者: タコうどん1
{第ゼロ章} ジャントピア
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『邪拳』

とある王国の宮殿。その最奥の会議室に、重苦しい空気が漂っていた。そして今、その空気を払いのけ、女王が口を開いた。


「初めは偶」


 会議室に緊張が走った。


「邪拳―」


 議員は皆冷や汗が滝の様に溢れ出る。


「ポイだ」


 この瞬間、世界に欲望と力の渦が、渦巻いていった。



―――――



時は西暦1576年、ジャントピア大陸。太平洋の真ん中に位置する大陸だ。ジャントピア大陸には四つの国があった。

 (グウ)のグートレル王国。

 超気(チョウキ)のミアレチョキ共和国。

 ()のレイパーロ国。

 相虎(アイコ)のドウアイコ帝国。

 この四国がジャントピア大陸を支配していた。


 そして、この大陸には四つの力がある。

 それはかつて、この大陸で三人の神が争った時に生まれた力だ。



―今から約1900年前、紀元前400年。まだこの大陸には国も無ければ民族も無かった。代わりに神々が住まい、自然を管理していた。

 だがしかし、それぞれの考え方が衝突し合い、ついに争いが始まってしまった。

 (グウ)の力を操る神。

 超気(チョウキ)の力を纏う神。

 ()の力を放つ神。

 それぞれが大国の軍隊に匹敵する力を行使し、山脈が丸々無くなる程に争った。

 だがしかし戦いには決着が着かず、後にその状況に生まれた第四の力を、相虎(アイコ)と呼ぶようになった。


 それから約1400年後の11世紀初頭。人類もこの大陸にやって来て、四つの国が誕生した。その四つの国はそれぞれ、この地に残されていた力を得た。

 (グウ)超気(チョウキ)()、そしてそれらの力を合わせた相虎(アイコ)、この四つの力だ。今やこの大陸の人間は皆、相虎を除いた三つのいずれかの力を持ち、生まれてくるようになった。おかげで、同じ力を持つ者達は仲間という考えが生まれ、違う力を持つ者は敵という考えも生まれた。この三つの力は、良くも悪くも人間に大きな影響を及ぼした。


 やがて、四つの国にはそれぞれ大きなな問題が生じてきた。人口問題、不景気、他の力への差別、食糧飢饉、物資の採り過ぎ等、様々な問題に頭を抱えていた。そして、その問題達は他の国へと侵攻するのには十分な理由であった。だがしかし、力には相性があった。

 偶の力は超気の力に強く、超気の力は波の力に強く、そして波の力は偶の力に強いと言う、三つ巴の関係であった。また、同じ力がぶつかり合うか、三つの力がぶつかると、相虎の力が発生する。

 つまり、もし自分の国が有利だとしても、別の国に攻められてしまう。そのため、100年近く膠着状態が続いている。

 ちなみに、ドウアイコ帝国は中立国で、有利不利が無く、戦争をしても中々勝てないのである。


 だが、有利不利があっても勝てないとは限らない。そう、勝てるのだ。ならばもう待っている暇は無い、戦争を始めよう。各々の国の平和のために。

始まってしまいました。ちょっと前にじゃんけんを壮大な話にしようと思ってこうなりました。ちなみに私はじゃんけんは1%のチョキと99%のグーだと思ってます。邪拳はもっと違いますけど。

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― 新着の感想 ―
漢字にして力とゆうのを強調しているのが良いと思いました、 ちゃんと相虎を中立国として描いているのも面白いと思いました。
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