4 光の幻
「普通だったら名乗るべきなんでしょうけど、もう消えてしまう人に名乗る必要はありませんね。さあ始めましょう!プルミエ・ラム!」
「あの刃、全然違う方向に…痛!」
「どうされましたか、ブリヨントさん!」
「あの刃、消えてやがる。そのせいで左腕が深く切れた、まだ動かせるけどキツイな。」
「うーん、何か方法は…あっ、ルビュルーズ!あれを使えないか?」
「あれは…一応出来ると思いますが成功確率60%ぐらいですよ?」
「それで十分です、やってください!」
「了解です!ヴィエルジュ・リュミエール!」
『キラキラ…。』
外が光の粉に包まれ、とても美しい景色が現れた。まるで粉は妖精の粉のようだった。
「なんだこれ?傷口に触れると治癒されてくぞ!?」
「この粉は私が味方だと思ったものや人には膨大な力を与えてくれます。それにー」
「刃が見える!これで戦えるな!」
「ああ、焼ける!醜くなってしまうわー!」
「そして私が敵と思ったものや人にはデバフになります。プレヌリュヌにはやけどと魔力減少、刃には見えるようになるのと切れ味が悪くそこら辺の草しか切れないそうですね。」
「相変わらず凄すぎますね、この魔法。コメット家のものしか使えないんですよね。」
「はい、でもこの魔法は魔力消費が激しく、今私の魔力は1/3しか残っていません。まあ敵から魔力を吸っているから徐々に回復すると思いますが。」
「それなら私とルビュルーズで交代したほうが良くないですか、テレス?」
「そうですね、この戦闘だけ交代してもらいましょう!」
「了解です、ルビュルーズ、あとは任せて!」
「はい、よろしくお願いいたします!」
よし、大事な人を守るために!国を守るために!全力を出すぞ!
「すぐに回復魔法を…ってそんな魔力残っていない!?」
「シエル、聞いてくれ。あいつは結構弱っているが、俺がデカイ一撃をいれてもそれでは多分仕留め切れない、だからお前の弓で留目をさせ!」
「了解、お兄様!」
「よし、じゃあ行くぞ!リヨン・コントラ!」
『バコーン!』
「サジテール・アルク!」
「グハァッ、私の心臓に弓矢が刺さって…抜けない…。」
「お見事!心臓に刺さりました!」
『サラサラ…』
そしてプレヌリュヌは光の粒となって消えていった。
「お見事、シエル!お疲れ様、すごくかっこ良かったよ!」
「ありがとう、オロンジュ!」
やっぱり好きな人に褒められると普通の人より照れるな(*´∀`*)
「ほらシエルさん乗ってください!あなたはここの配置でしょ?」
「そうですけど、大丈夫ですか?魔力消費が激しいんじゃ…。」
「もう大丈夫ですよ、それに魔力がなくなったって死ぬ訳ではありませんから!」
「分かりました!」
《続く》
どうも、花見丘あんです!今回の隠れ話はプレヌリュヌの一族です!大丈夫です、まだ出てきます!ちなみに今日戦ったプレヌリュヌの一族の子の名前はラビランス・プレヌリュヌで女の子です!この一族のなかでは一番弱いって言われてます。年齢は17歳、身長154cmで少し小さめです!得意魔法は回復だそうです。戦闘向きではなかったので…。ではまた次回で!