10 涙
「まあ私の子供たちはそんなにも魔法が使えるようになったのね!嬉しいわ、パパはちゃんと教えてくれたのね、『君の方が強いんだから自分で教えれば良いだろ?』って言ってたのに!はあ、早く子供たちに会いたいわ、こんなところすぐに抜け出して…」
「抜け出すのはパラディ様が怒ります、でも僕は記憶を少しだけ外に写し出せますよ。」
「あら、それならして欲しいけどそんなことして大丈夫なの?」
「私はあなたとお子さんを引き離してしまった。そしてあの頃は闘えれば何でもいいって感じだったのでそのお詫びとあの人のやり方が気に入らないから少し反抗するって感じですね。」
「ふふwそんなこと感じてると思わなかったけど。」
「ひどいですね、動きを監視されているから演じてるだけですよ。じゃあ出しますよ、サテリト・メモワール。」
「まあこんなに魔法がうまくなって!この感じだとシエルが一番バランス取れてるわね、幼馴染みと今回旅をしているのね!…あら、涙が出てきちゃった。」
「え、涙が固形化している!?」
「あら、初めて見て驚いてるわね。泣きっぱなしで説明するから頑張って聞き取ってね。これは私の特性なの、この涙の結晶には膨大な治癒能力が入っているの。それが目的でパラディは私を閉じ込めているの。」
「これはどうやって使うんですか?飲むには痛そうですけど。」
「飲むのよ?見た目ほど固くないのよ、これ。」
「なんか人の涙を飲むのは気が引けますけどね。」
「まあそこら辺はね、仕方ないのよw」
《続く》
どうも、花見丘あんです!半年以上放置してすみません!
これからはもうちょっとちゃんと書きます。さて今回の隠れ設定はブラーヴについてです。物語では13歳みたいな見た目ですが年齢は17歳です。意外でしょ?でも魔法がうまいですよ?では、また次回で!