表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
遠回り
839/856

人型魔物ダンジョンの秘密

 ユリアンネが座り込んだように、他の仲間たちも座り込む。

「疲れたなぁ」

「そうね。でもこれで終わりよね」

「そうだよな」


 よいしょ、という声が聞こえそうな動きで、オーガ4体の胸から魔石を取り出し、彼らの使っていた金属武器を魔法の収納袋に回収するシミリート。

「もう最後だし、ここで一回休憩だ。ダンジョンコアもあとで良いだろう」

 ジーモントも料理をするほどの元気がないため、皆がそれぞれ横になったり壁にもたれたりして休憩をする。


「お待たせ。もう大丈夫よ」

「無理するなよ」

 ユリアンネが立ち上がり動き始めたところで、皆も立ち上がる。


「じゃあ、ボスたちが来た方へ行くか」

 ≪灯り≫魔法で奥の方が見えてくると、ボスたちがいた広場の奥に部屋らしいものが続いているのも見える。

 そこに近づいていくと、悪魔のベリスが≪念話≫で警告してくる。

『そこに居るぞ』

「え?何だって?」


「これって」

 先に歩いていたカミラが奥の部屋に入ったところで声を上げる。

 そこにあったのは何かの祭壇であった。

 風花の中つ国で、ツキノハラの近くで悪魔ギアマが封印されていたのと雰囲気が似ている。文化が違うからか、こちらの方は寺院というよりは神殿のような作りではあったが。


「やっぱり」

 サンダーが、ダンジョンの入口で気づいた違和感。冒険者は入れないのに、詰所があったこと。

 皆と違い、昔から何度もツキノハラのダンジョンを見ていたサンダーだからこそ気付いた違和感であった。

「つまりここにも封印されたものがいるということだな」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ