表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
遠回り
823/847

実力試験3

「はぁ、いつになったら階段が見つかるのか……」

「自分が、俺の勘に賭けてみろよ、なんて言うから」


 2階層の巨大蟻(ジャイアントアント)も簡単に蹴散らしながら地図にあった階段にたどり着いたのは良かった。地図の縮尺は怪しいところもあったが、洞窟タイプで道なりに進むだけであったので、大まかなところが合っていたので何とかなった。

 しかし、3階層の地図はもともと記載された情報が少なかったのもあり、階段に見える印のところに行ってみたのだが、それらしいものはなかった。地図が間違えていたのか、その意図ではなかったのか。何にせよ質の悪かった3階層の地図に文句を言っても仕方ない。


 今は急いで4階層への下り階段を探すため、いつものように地図の端から丁寧に探索するというよりは、大雑把でもそれっぽいところを目指すことにしたのである。

 しかし、シミリートの勘では正解に到着できなかった。

 どのルートに進んでもどうなったか分からないので、シミリートを責めるわけではないが、残念なものは残念である。


「じゃあ、次にあり得そうなのは、この道の向こうかな」

「そうね、次は、たくさん地図を書いてきたユリの勘の方に頼りましょうか」

 経験からの推測か当てずっぽうか。いずれにせよ推測した場所あたりに下階への階段は見つかった。


「よし、今日はこの辺りで野営にするか」

「ヨルクの腹時計ならば確かでしょうね」

 先を急ぎたい気持ちはあるが、情報もない階層に休憩もないまま突撃するほど自信過剰ではない。

「できれば明日に4、5の2階層分を攻略してしまいたいな」

「そうね。推測だけどDランクのアンデッドだったらゾンビ?」

「うわ。匂いが……」

「今日のうちにしっかり食べよう。そうなると4階層で食事の気分はしないだろうから」

 それはヨルクのいう通りなので、夜も朝もしっかり食べて4階層に挑むことになる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ