表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
遠回り
801/847

北方諸国家群の情報2

「なるほどね。このゾリヴィヤ国の国民の自尊心が高いなら、さっきの口調も分かるわね」

 ゾフィもうなずいている。


「なぁ、そうなると次のドラゴレシエ国はさっさと通り抜けないと、いつオルデンスク国が攻めてくるか分からないんだろう?」

「流石に休戦状態なのに急に攻め込むのは……」

「そうだな。でも迂回しようと思ったら、それこそ北方の軍事国家のオルデンスク国を通ることになるよな。それはそれで何かあったら大変そうだ」

「やっぱり、さっさと海沿いの国家群を通ろう。ドラゴレシエ国をなるべく早く通り抜けて。戦火の後もあるだろうし、食事も困っている人が多い場所だろう?」

「そうだな。俺たちが手助けして何とかなるような話ではないだろうし」


 自分が孤児院出身と知ってから、ユリアンネは余計に孤児の心配をしてしまう。ただ、ドラゴレシエ国の孤児がどれほどの規模でいるか分からないが、個人の力で何かするというと偽善という単語と葛藤してしまう。


「正直、戦争に巻き込まれるのは嫌だから、このあたりの国はさっさと通り抜けよう」

 それには皆が同意であり、自分たちの実家などのための情報収集や素材収集は最低限にするつもりになっている。


 少し暗い気持ちになってしまったが、その日は早々に寝て、翌日からの移動に備えることになった。



「じゃあ、このゾリヴィヤ国もさっさと通り抜けよう」

 宿を出るときに、ヨルクが大きな声でいうので、周りの人からはにらまれてしまうが訂正もできないので、少し頭を下げながら出発する。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ