表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
遠回り
781/856

川下へ2

「だんだんぬかるんでくるわね」

「街道の付近は整備してあったけれど、護岸がないからかしらね」

 川下に向かっていると、地面が柔らかくなり、だんだん戦馬の足が泥に取られやすくなってくる。


「こんな状態だと戦うのが大変だな」

「また余計なことを言って」

 昨日と違い今度は石も飛んで来ないが、確かにこのままリザードマンに襲われると戦いにくいのは確かである。


「ちょっと川から離れて進むことにしようか」

 地面が緩くなっていないところまで移動して、そこから南下することに切り替えた一行。


「リザードマンを見かけた住民の住む村って、そろそろじゃないのかな?」

「川から用水路を引き込んだ先の方って話だったけど。あっ、あれかな」

 確かに川の水を農業などに活用するためか、小川程度の幅で地面が掘られている。

「この高低差だと、川が氾濫すると大変だな」

「住居だけは高めに作っているとか工夫はしているのでしょうね」


 通訳をしてくれるフィジもいないので村に向かうことはなく、その小川を越えてさらに南下する。

「あ、山かな?丘かな?」

 フィジが最初に気づいたように、確かに小高い土地が前方にあるのが見える。


 ぬかるんでいない地面を進むので、戦馬の速度ではすぐに到着する。

「丘よりは山というくらいかな」

「この高さだと反対側は見えないな。まずは川側の方を進んでみるか」


 少し川側に進むとぬかるんでいる感じはするが、山の斜面側に登って足場を確保しながら南下を続ける。

「あ、洞窟があるぞ」

「って、その前にリザードマンが2体いる方を先にいうべきでしょうに」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ