ツキノハラの歓迎宴
酋長が何か挨拶をして、シャドウがそれを受けて立って挨拶をしている。横にはフェザーも立っている。
その後に自分達の方を指し示すので紹介をしてくれているのであろう。皆で立って頭を下げる“選ばれた盟友”の7人。
さらにその続きでハイオークやオークの肉を調理したものを指し示している。おぉという歓声もあるので、お土産の紹介をされたのであろう。
その後、7人の横にはそれぞれ集落の若手と思われる人が1人ずつ座って来る。饗応役と思われるが、そのために広いゴザであったと理解する。
その饗応役がそれぞれの相手に名乗り、自分達も名乗り返したところで、その場にあった器にお酒と思われるものを注いでくれる。
酋長による乾杯と思われる合図があり、皆が酒に口をつける。フェザー達に挨拶程度の言葉は習っていたが、それ以上の会話ができず戸惑いながら料理に手をつけ出した仲間達。
「これ美味しい!」
「生魚はあまりないが、この煮込んだ美味い食べ物は何だ?」
「いや、やっぱり焼いたハイオーク肉が一番だろう」
ジーモントやヨルクが喜んでいることで、このゴザは楽しげな雰囲気が伝わっているのでそれで良いのかもしれない。
饗応役にもお酒や食べ物をすすめると一緒に食べてくれるので気が楽である。
少し落ち着いたところで、シャドウとフェザーがやってくる。
「皆さん、楽しんで貰えていますか?」
「あぁ、とても美味しいよ。お酒も」
「ありがとうございます。この機会に、私達の婚約者を紹介させてください」
シャドウとフェザーが連れて来ているのは、それぞれ自分の婚約者らしい。
「ムーン・フラワーです」
「ノース・スターです」
ムーンの方がシャドウの婚約者の女性である。