表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
ストローデ領
536/849

王国軍の到着3

 正体を知った上でも、年下の弟のように感じて来たデレックの涙ぐんだ顔には弱い。

「承知しました。微力ながら」


 王国軍が接近して来て混乱が始まると言っても、領主館に侵入するのは色々と力不足と思われる。また何かあったときに単なる冒険者パーティーだけでは不安である。

「他にも何人か連れて行っても大丈夫でしょうか?」

「シミリート達が信頼できるという人物という前提で、2〜3人ならば」


「シミ、具体的にはどなたに?」

「腕が立つ道場の人達、カミラが攫われたときのドミニコラ師範代とか?」

「いや、腕もそうだが、今回は立場が大事だろう」

「王国魔術師団のフェルバー中隊長やニキアス副官?」

「そうだ、男爵でもあるフェルバー大尉と副官のニキアス少尉。それと、可能であれば衛兵団の役職のある人」

「マンファン分隊長って軍曹だっけ。もっと上が良いわよね」

「でも、俺の伝手の範囲で、しかも一緒に行動をするならばそこまでかな」

 シミリートとジーモントの2人が手分けして打診に走る。


「居なくなったことを気づかれたくないし、このようなときに王国魔術師団がいくつかの宿屋に分散しているのはまずいだろうから」

「お気遣いありがとうございます」

 フェルバーとニキアスは同行に了承してくれた上に、秘密基地での留守番を残りの団員が行うという。

「治安維持の本業のためにも、うちの衛兵達は警らに注力しますので、同行するのは私だけで」

 マンファンが、班長のセレスラン達に残業務の指示を割り振ってから駆けつけて来た。


「では、出発することにしよう」

 馬車では目立つので、騎乗のみで出発する。それも3班に分かれて、トリアンでも東の港町の方に向かう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ