表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
ストローデ領
487/849

ドロテア誘拐犯2

「それで、生きている2人の犯罪奴隷の扱いですが」

 こちらの様子が変わったことを認識はしても、話を続ける衛兵。

「“闇ギルド”の情報を入手できる貴重な犯罪奴隷ですので、ぜひとも我々衛兵に引き渡しをお願いしたいのですが」


 衛兵団に預けても、捕らえた犯人を口封じに殺されたことを覚えている仲間たちは素直に頷くことができない。

「色々とご尽力を頂いたところを申し訳ありませんが、その2人はこちらで引き取らせてください」

「そうですか。残念です」


 色々なことがあり頭の整理が追いついていない仲間たちを置いておいて、シミリートが諸手続き、犯罪奴隷になった2人の主人に自分を登録し直すことなども全て行なって合流してくる。

「シミ、どういうことなの!」

「いや、勝手に決めてすまない。ただ、このまま東部に移動するぞ」


 道中で、縁の薄い衛兵団の拠点に預けていると口封じされる懸念もあっての行動であることを仲間に説明するシミリート。

「とは言っても、こいつらをどうするのよ?」

「ユリ、すまないが金を出してくれ」

「え?良いけれど、どういうこと?」

 仲間の中で一番経済的に余裕があるユリアンネに、借家の費用を負担して貰うというのである。そこを、信頼できる衛兵のマンファンたちも来られる拠点とし、必要な情報を入手していく、というのである。

「もう受け身では安心して生きていけない。こちらから“闇ギルド”をつぶしに行く」


 自分たちがトリアンから逃げ出すことになった“蒼海の眼”クラン、そしてオトマンの仇でもあるエードルフ・シャイデン男爵の私兵でもある“闇ギルド”。

 かといって自分たちの力だけでは対抗できるわけでないので、衛兵団や王国魔術師団を巻き込んで行く計画であるとシミリートは言う。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ