表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
ストローデ領
483/854

ドロテア誘拐騒動

 魔銀(ミスリル)の使い魔であるシルヴィスは狙い通り、逃げる男の太ももに突き刺さり、彼は意図しない攻撃に倒れ込む。

 ドロテアを担ぐ男も、並走する男が急に倒れたことに気を取られ振り向く。それを見たシミリートは≪麻痺≫と≪吸血≫のダガーを投擲する。≪頑丈≫のダガーはヨルクに見せるために渡したままであった。


 狙ったダガーがドロテアを担ぐ男の腹部辺りに刺さり倒れ込む。シミリートが追いつき、放り出されたドロテアに声をかけるが返事がない。首筋からも血が出ている。

「お前、彼女に何をした!」

 腰から抜いたショートソードを倒れた男の首に当てるが、男はぐったりして動かない。

「くそ!」


「カミラ、後を頼む」

 後ろからカミラが追いついてくるのを見て、自分は逃げているもう1人を追いかけるが、ユリアンネがシルヴィスに対して次の目標の足を攻撃させることで転倒させていた。


 ガラクタ市からは離れた通りではあるが、これだけの騒動であり、周りから住民たちが大丈夫か?と声をかけてくるので、衛兵を呼ぶようにシミリートが返事をする。

「大丈夫よね?」

 ゾフィも追いついてドロテアの様子を見ているカミラに声をかける。息をしていることは確認できたが意識がない。首筋からの血はそれほどではないが、ユリアンネから預かっている高級傷回復ポーションを口移しで無理やり飲ませる。止血はされても目は開かない。

「テア!テア!」

 心配になったカミラが叩くと反応はある。そこに追いついたユリアンネが≪軽病治療≫の回復魔法をかけると、目を開く。

「テア!良かった」


 その後は衛兵が来るまでの間に、誘拐3人組を縛りつけて武器を取り上げておく。ドロテアは単に眠らされていたのか、目を覚ました後に後遺症らしいものは無い。

「あ!」

 色々と話して貰うために、それまでには死なれたくない誘拐犯に対して、縛った後に回復魔法をかけていくが、ダガーを投擲された男は動かないままであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ