表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
ストローデ領
477/853

トリアンの書店仲間

 主にダンジョン探索、シャドウたちや魔術師団員たちが少しでも深い階層にたどり着くことを支援している日々。

 ある日、武器屋である実家に帰ったシミリートへ母親が声をかけてくる。

「ユリちゃんに伝言があるって」


 商売の旅に出ていた書店の人から、とのこと。

 トリアンに戻って来て“オトマン書肆(しょし)”を訪問しようとすると防具屋に。書店がどうなったか聞いても防具屋は経緯を知らないため、隣の武器屋である“輝星(きせい)の武器庫”に話を振ってきたらしい。

 オトマンやユリアンネの名前を出していたし、その業界での知り合いかもしれないので、書店の住所を預かったとのこと。


 オトマンのことを思い出させてしまうので、ユリアンネに伝えるかをシミリートたちは悩んだが、ユリアンネ自身に行くかは判断して貰うことにする。

「ということらしい。断るならば俺が伝言してくるよ。先方も事情を踏まえて怒ったりはしないだろう」

 ユリアンネの感情が揺れたことに気づいたシミリートが補足する。

「……私の名前を出したのならば、古書交換会などで知り合った人かもしれない。たぶん、オトマンさんか私が興味ある分野の本を仕入れたという話じゃないかな。聞く前から断るのも失礼だし、まずは会ってみようと思う」

「じゃあ、俺も一緒に行くよ」

 住所も高級街の書店であり、何かの罠とも思わないがシミリートと戦馬に乗って一緒に向かう。


「ユリアンネちゃん。この度は御愁傷様で……」

「いえ。ありがとうございます」

 初めて訪問する店舗だったが、“オトマン書肆”と同等規模の書店であった。ユリアンネは古書交換会で初級風魔法の魔導書を買った相手であることを思い出す。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ