表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
王国防衛
421/854

ドレイク集団、再び3

 ドレイクの集団に対して、端の方から順番に少しずつ倒していく進み方は、ゆっくりではあるが確実である。

「いったん後方に下がる。追撃に気をつけて、全員で撤退する!」

 そのような中にニキアスの号令がかかる。事前に聞いてはいたものの、戦いに集中していた者の中の一部には不満が出て、愚痴っている者も実際にいる。


 安全な距離をとって小休憩をとる集団に、改めてニキアスが話しかける。

「せっかく上手く行っていたところを中断させて申し訳ありません。ですが、今のまま休憩もなしでこの山脈を越えることはできません。ただの1人も死んで貰いたくないので、これからも適当に休憩をして貰います」

「はーい、怪我をちょっとでもした人はこちらへ」

「少し小腹が空いた方はこちらへ。この温かいスープは疲労回復にも効きますよ」

 ニキアスに続けてカミラやジーモントが声かけをしていく。

 騎乗していた者たちも下馬して地面に腰を下ろしてみると、意外と疲労していたことに気づく。そのまま戦闘を続けていれば思わぬミスをした可能性があると理解する。


「見ていたところ、だいたい30〜40体ぐらいは倒した感じかな」

「そうですね。魔術師団全員で10体ほど、エックハルトさんたちが10体ほど、シミリートさんたちが数体、他の冒険者たちが10数体くらいですかね」

「やはり金級冒険者というものは凄まじいものだな」

「はい、そうですね。それに自由行動をさせているので成果も出やすいかと。シミリートさんたちも自由に行動させれば同じくらいになりますかね」

「ニキアスは随分と彼らを買っているようだな」

「そうですね、なんだかんだとかなり助けられていますから」

「そうだな」

 中隊長フェルバーと副官ニキアスが全体把握をきちんとしていて、休憩タイミングを指示したことを認識している者は少ない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ