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【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
王国防衛
334/855

村の奪還戦2

 待機ではあるが、万が一のために門からすぐに入れる場所で騎乗しながら、村の中をのぞき見る場所にいるシミリート達。

 気合いを入れながら村に攻め込む騎士団員十数騎を見送る。


「うわ!やっぱり狙われているよな。それでも勢いを止めずに進むのは流石の騎士団」

 門から村の中心部への通りを駆け抜ける騎兵に対して、矢や火魔法が飛んでいく。その通りの建物の中に潜んでいた敵兵の攻撃と思われるが、駆け抜ける速さと金属鎧の丈夫さで落馬する者は居ない。


「通り過ぎたのに、建物からも出てこないな。次が来ると思っているのか」

「いや、通りに出ると狙われると思って裏口から移動したのかも」

 あくまでも待機であるので、もし通りに敵兵が出てきても攻撃しに行くつもりは無いが、味方が通り過ぎた後の通りは人が居ないままであった。

 そして、村の奥の方で金属のぶつかり合うような音や、煙が立ち上るのが見える。



 しばらくすると、通りの奥の方で手招きをする騎士団員の姿が見える。

 警戒しながらシミリートとジーモントを先頭に門から村に入る7人。念の為に逃げ出しやすいように騎乗のままである。

「本当に大丈夫なの?そこの物陰とかって!」

 言葉の通り一矢報いようと思ったのか、ローブ姿のユリアンネとドロテアそれぞれに矢が飛んで来る。共に戦馬の巨大な馬体にまたがっていて狙いがずれたのか、胴体ではなく太ももに刺さる。

「ユリ!テア!」


 シミリートが戦馬ライオを操り、民家の扉を蹴破らせて自身が飛び込み矢を放った敵に槍を突き出す。咄嗟のことであり捕虜にする意識も消えていて、見事に急所を刺したことで即死したと思われる。


 ユリアンネとドロテアの矢の方は、それぞれ高級の傷回復ポーションにて跡も残さず治療できたことを確認するまで、怪我した2人を5人が取り囲んでいたが、それ以上の敵兵からの攻撃はなかった。


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