間引き中3
他パーティーの冒険者の案内でオーク村に向かう途中で、そのパーティーの仲間がオークに追われているところに遭遇して救出する。
「やっぱり、斜め前に助けを求めに行ったのは正解だな。俺たちより強いから先行できているはずだからな」
「そんなことを考えていたのね。まぁ悪くない発想とは思うけれど」
「オーク村を見張って待っている奴らもどうなっているか。急いで向かってくれ」
オーク村を見張っていた3人は無事だったようで、オークから救出した2人を足した5人のパーティーだったらしい。
「ほら、あそこにオークが固まっているだろう?きっとオーク村があの向こうにあると思うんだ。俺たち5人だけでは無理だから手伝ってくれ」
「分配は、それぞれ倒したものを貰うので良いのか?」
「もちろんだ。俺たちはこっちから向かうから、お前達はあっちの方向から攻め入ってくれるか?」
他人と一緒の11人で進むよりは、自分たち6人だけで攻め入る方が連携を含めて気が楽であり、内心では助かったと思うシミリート。
「これでユリの魔法も使い放題ね」
「カミラ……まぁそうだけれどな」
結果として、単なるオークより強いメイジ等は居なく、12体のオークを倒したところで、別方向から7体のオークを倒したという別パーティーと合流する。
「お前達、流石だな。助かったよ。また手強い集団と遭遇したら助けてくれな」
「もちろんだが、死なずに連絡に来てくれたらな」
「そうだな、気をつけるさ」
魔法使いは居ない5人パーティーからは、先ほど使用したポーションの代金と、オーク村にあったオークの予備武器と思われる錆びた剣などを余分に貰い別れる。
シミリート達は、元々向かっていた進路である斜め前に向かう。




