表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
王都生活
233/854

地下水路挑戦の夜

地下水路の魔鼠討伐から帰宅した夜、シャドウ達も合流して夕食になった。主に料理担当になるジーモントも一緒に出かけていたため、ほとんど外で買い集めて来た、外食でも内食でもない“中食(なかしょく)”である。

帰って来たシャドウとフェザーが皆と合流しても顔をしかめなかったので、≪洗浄≫の効果はあったのだと思われる。


「王都の地下水路って、古代の街のダンジョンのようだったのよ」

「鼠退治だけって話だったのに、何か楽しそうね」

「えぇ、もしかしたら未発見の遺跡につながるかもしれないところを見つけたの。でも、フェザーもいつもより何か嬉しそうね」

「あら、そう?」

「えぇ、いつも探し物が見つからなくてガッカリという感じだったのに、何かきっかけでも見つかったのかしら?」

「!」

「あ、ごめんなさい、詮索するつもりじゃないのよ」

「話せる時が来ればお話するわね。こちらこそごめんなさい」


ユリアンネは失敗したと思って話題を切り替える。

「ねぇ、みんな臭くなかった?地下水路は死体などで臭くて。一応は服なども含めて≪洗浄≫をしたし、2人が帰ってくる前にお風呂にも入ったのだけど」

「あら、そうだったの?特に何も気づかなかったわ」


「そうだ、シャドウ。次は魔の森に挑戦するんだ。前にルードルフの街で挑戦したときは、蜂のダンジョンも中途半端だったし、一緒にどうだ?何日か泊まりがけで行くつもりなんだが」

「あぁ、ありがとう。でも俺たちはまだ当分の間は用事が……」

「そうか、残念だ。それにもしシャドウ達も一緒ならば、魔の森の手前まで馬で行っても、シャドウ達の乗馬のホーが賢いから俺たちの馬の面倒も見てくれると思ったんだけどな」

「ん?もし連れて行かずに、この家に残していくのだったら、俺たちは毎日帰ってくるつもりだから、お前達の馬の世話ぐらい、ホーやフィアと一緒に見ておくぞ」

「シャドウ、本当か!?ありがとう!助かる!」

「家を安く間借りしているのだから、それぐらいは、な。いない間の食事も適当にしとく」

シャドウとフェザーは、普通に会話できるだけの語彙を十分に習得しているようである。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ