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【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
元薬学部受験生
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幼なじみ

“木漏れ日の雫亭”は、迷宮都市トリアンでも東側、港街に近いところにあり、活気にあふれるエリアにある。そのため、住居専用ではなく店舗兼用の住宅が多い。

自然と、子供たちも色々な世代が暮らしている。成人すると後継ぎ以外は巣立っていくことが多いし、ある程度の年齢になると家の手伝いもするが、そうでない子供たちも多いので、街に子供があふれている。

前世記憶を思い出したユリアンネにすると、義務教育の学校も無いのと、家にゲーム機器があるわけでもないのも理由だと考える。


母が幼いときに亡くなったアマルダとユリアンネの2人は父が仕事をしているときには近所に預けられることや近所の子供と遊ぶことが多く、同世代の幼なじみも居た。

小さいときには追いかけっこのようなものであったのが、だんだん歳をとってくると親のお使いも含めて買い物に行くのも遊びであった。


お使いでは商店街のような店舗に買いに行くのが基本であったが、小遣いを握って露店を巡るのも楽しかった。

露店にも大きく2種類あり、売上の1割を納めることで教会の敷地を使用できる露店市、もう一つは露天商が何故か適当に集まることになった空き地のガラクタ市。いずれも、店舗を持つほどの資本がない商人が駆け出しの際に販売していることもあるが、特にガラクタ市には家で不要になったものや手作り雑貨を売る住民や、余ったものやギルドも買い取らなかったものを売る冒険者が集まるため、ますます雑多であり子どもには楽しい。

どちらの市でも、食べ物も売っているので昼ご飯としてのお金を親に貰い、買い食いに来ることもあった。


子供の小遣いなので銅貨が何枚か程度である。この国の貨幣は、銅貨、銀貨、金貨、魔銀(ミスリル)貨であり、円形貨幣である。100銅貨が1銀貨、100銀貨が1金貨、100金貨が1魔銀貨である。銀貨、金貨には価値が半分の半円型の貨幣もある。

庶民の外食が数枚〜10枚程度の銅貨で、普通の職人日当が半銀貨〜1銀貨なので、銅貨が100円、銀貨が1万円、金貨が100万円、魔銀貨が1億円ぐらいであろう。

子供のユリアンネは銀貨、半銀貨、銅貨しか見たことが無いが、一般人では同じようなものである。


昼飯を抜いたお金も使ったり、つまらないガラクタを買って後悔したり、くじ引きで外れてしまったりしても、それらもお金の使い方を学ぶ方法と親は黙認していた。


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