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【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
元薬学部受験生
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薬草採取

さて話は戻り、父ラルフに娘2人が連れられてダンジョン入口に来ているところである。調剤のおさらいに続いて、薬草採取のおさらいのためである。


「ラルフさん、お待たせしました」

やって来たのはユリアンネが前世記憶を思い出した時にも一緒にダンジョンに潜っていた冒険者3人組である。

片手剣の男がリーダーのオイゲン、短弓の男がヒンツ、杖の男がロルト。3人で冒険者パーティー“猛々しき炎熱”を結成しているが、その由来は3人とも赤髪だからとのこと。

ラルフが何かと頼りにしている冒険者たちである。


「あのときには申し訳ありませんでした」

あれ以来あっていなかったユリアンネが崖から落ちて迷惑をかけたことを謝罪する。

「いや、私たちもお二人への気配りができず。怪我も無事に治ったようで良かったです」

「今日もよろしくお願いしますね」

ラルフからの声掛けで、6人揃って通常の入口に向かう。


この日はもうすぐ満月であり、すでに構造改変から十分な時間が経っているので、1階と2階それぞれの精緻な地図は販売されている。前回と同様、その地図に基づき安全な道案内で目的地に向かうのである。改変で配置し直される宝物を狙ったり地図を作成して販売したりが目的ではないラルフ達は時間的余裕があればこのような時期に素材採取に行く方が安全である。


目指すのは、1階層で日当たりの良い平原、可能であれば湖畔などの水分豊富な場所での傷回復用の薬草。これは葉のみを採取。さらに、2階層の森林エリアで日陰の綺麗な湧き水付近で魔力回復用の薬草。これは根のみが必要。

それぞれ群生地を採り尽くすことがないように適度な間隔を空けながら採取する。


薬草には花が咲いた後などの採取の推奨時期が本来あるものだが、この1月ごとに改変されるこのダンジョン内で自生している薬草は、年中どの時期に採取しても効果に差異が無い。そもそもダンジョン内に何故か宝物が発生するのと同様に、効果が高い時期と同等の薬草が発生するのだと認知されている。


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