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【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
旅立ち
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メイユへの護衛3

今回の依頼主の商人ディッキーとベンヤミンは、一つ前のケチであったドミニャスと違い、最初のプリアメデのようにちゃんとした食事を用意してあった。しかし、シャドウが捕まえた角兎も提供してくれることになったので、ジーモントが腕を振るった料理を皆がとることになった。

「シャドウさんもジーモントさんも最後にちゃんと精算させて貰いますね」

この依頼主達は良心的な商人達のようである。



この昼食休憩の間に、カミラは疑問解消のためにアディーレに話を聞きに行き、その結果をゾフィとユリアンネに共有する。

昨日のナンパ時に、ヘンドリクが父だと言っていた“顔役”というのは、どうもウナの父のことらしい。アディーレはその顔役に気に入られていて、顔役は弟のヘンドリクにも期待している。娘ウナがヘンドリクを好きで付き合っていることもある。

ただ、どうも軟派な噂が多いことと、鉄級のままでうだつが上がらない感じなので、一皮剥かせるために、顔役の指示で今回の護衛依頼を受けさせたとのこと。

ウナは彼氏の頼もしいところを見たいから、アディーレは何かあったときの保護者として一緒に参加しているらしい。

「流石に彼女の前でナンパの続きはしてこないだろうし、真面目に護衛業務をして貰いましょうか」

「そうね、面倒だからシミ達には内緒にね」



一方、シミリートはシャドウ達の話を聞いている。

この国の出身では無いように見えた通りであり、他国からトリアンの港まで船旅で来たらしい。そしてここコルバックまでは乗客として来たので、多少は口下手でも何とかなったとのこと。ただ、鷹や自前の馬が迷惑がられて多くの手数料を要求されたこともあり、旅費が不安になるので護衛依頼を受けることにしたらしい。

口下手というよりこの国の言語に不慣れでカタコトなので、あまり積極的に話そうとしないだけのようである。

旅の目的までは聞けなかったが、聞いたことを“選ばれた盟友”の仲間達に共有する。


ユリアンネはこっそりとネイディブアメリカンっぽいが衣装の大柄模様はアイヌっぽくもあると思いつつ、それほど詳しくなく記憶も曖昧で何となく興味を持って見ていた。


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