表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

141/173

17.策

翌日僕は精霊会地下にある迷宮ロンディメデタを訪れた。


「よう、逃げなかったことは称賛してやるよ」


「当たり前じゃないですか。約束は守る主義なんです」


「ふん、いいね、それじゃあこれから始める地下迷宮での勝負だけど、ルールは単純、先にロンディメデタ最深部にいるヘビーイーターを倒した方が勝ちとする。もちろん先にたどり着いた方が有利ではあるし、同時に戦うのもあり、その場合は最期の一撃を入れたほうが勝ちとなる」


「成程、実に単純ですね」


「パートナーはそっちがシレネへリン、こっちはレピティということになるんでいいよな」


「ああ、それでいいですよ」


「よし決まりだな。それじゃあ早速スタートだ」


 遂に精霊会地下ロンディメデタでの戦いが始まったのであった。





「さて一先ず進んでいくとしますか」


 地下迷宮ロンディメデタはダンジョンで魔物が次々に出てくる。僕とレピティの戦力なら問題なく倒せそうだから、どうやっていち早く地下へ行くかを考えることが重要だろう。


「ご主人様、こちらに抜け道がありますよ」


「よしそこから入ってみよう」


 とにかく考えている暇はない、次々に気になる点が会ったら試していくことが重要だ。


「グゴゴゴゴゴゴ!」


「早速来たか!」


 抜け道を進んでいくと、リザードが数体早速出てきたのであった。


「一先ずここは一掃と行きますかね」


 僕はリザードを能力で一掃するのだった。


「ぎゅわあああああ!」


「ふう、何とか終わった」


「流石です」




 それからダンジョン探索は順調に進んだ。特に魔物に苦戦することもなくただ道を進んでいくと、しばらく何も魔物や何者も気配も感じられない虚無の空間が続いた。


「ここまで静かすぎると調子が狂うな」


「何か嫌な予感がしますね」


 ここに来てあまりにも出現する魔物の数が少なすぎる気がする。これは何か悪い予感の暗示なのか。


「ご主人様あの方は!」


「うん?」


 レピティが指さした先を見るとシレネへリンの後ろ姿が見えた。


「何であいつがこんなところに、コルネへタと一緒に行動していたんじゃないのか」


「怪しいですね」


「ついていってみよう」


 僕達はシレネへリンの後ろ姿を追いかけていった。





「……ここは」


 シレネへリンについていった先には巨大な空洞の空間が広がっていた。


「ひ、ヒハハハハハハハハ」


「なんだ!?」


 突如高笑いを見せてくるシレネへリン、こいつ怪しすぎる。


「これで俺は更なる地位を手に入れられる。全ては計画通りだ」


「っ!」


 次の瞬間僕とレピティのいた地面がなくなり、地下深くの空間へ落とされることになるのであった。


「いやあああああああああ!」


「うわああああああああああ」






「ここは何処だ」





 地下ダンジョンロンディメデタの奈落の底へ落とされた僕達。真っ暗な世界が広がり視界は暗く閉ざされていた。


「ご主人様ご無事ですか」


「ああレピティも無事でよかった」


「しかしこれは一体どういうことなのでしょうか」


「おそらくだけど僕達はシレネへリンにハメられたみたいだね」


「やっぱり罠だったんですね」


「うーん、まあそんな気は何となくしていたけど」


 周囲を見渡すと明かりがともっている空間があった。


「あそこに何かあるみたいだから向かってみよう」


「了解です」




 真っ暗なこの空間にいびつに光る部屋、閉ざされていた扉に僕達は手を掛けたのであった。


「これは!」


 そこには第二支部でシャスタべが拠点としていた研究室のような空間が広がっていた。


「ようやく来たようだな」


「誰だお前は!」


「私か? 私の名前はヘンリレネ、精霊会序列二位、第二支部を統括するものだ。グラス貴様を粛清しに来た」


 僕の目の前には占い術師の風貌をしたヘンリレネが現れたのだった。


「面白かった、続きが読みたい!」


などなど思った方がいましたら下の☆☆☆☆☆から作品への応援をお願いします。


ブックマークも頂けたら幸いです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ