表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
光の悪魔法少女  作者: 碌々三六
4/6

夢と魔法と心と悪④

 こうして、改めてリビングを見渡してみるといたって普通であった。漫画やアニメに見る魔法使いらしさは、微塵もない。最も全室見たわけではないが。

 しばらくして、二階から朱音が戻ってきた。朱音は若干違和感を感じるデジカメらしき物を手にしている。


 「おまたせ!」そう言って朱音は、手に持つ物を見せてきた。やはりカメラのようだ。

 「このカメラで写真を撮ると、スピリットだけが写るの。これでなにか写れば、たまのちゃんは魔法使いってことになる。」

 「まずは、私をとってみて。使い方は、普通のカメラと一緒だから!」そう言いながらカメラを、たまのに渡した。


 たまのは、恐る恐るシャッターを切った。本当にデジカメと同じで、撮影された画像が液晶に映し出された。しかし、その写真には朱音は写っておらず真っ黒の背景に牛の様な白いシルエットが浮かび上がっている。


 朱音がカメラをのぞき込んで言う。

 「これが私の、スピリットの牛ちゃんです。ちなみにお父さんスピリットがお皿で、お母さんがドレスだよ。」


 「え?両親どっちかと同じじゃないの?」

 たまのは少し意外に思った。牛のスピリットが代々受け継がれているからこその『白牛』ではないらしい。


 「意外なことにそうなんだ。私も小学生くらいまで同じだと思ってた。つまり、スピリットって言うのは完全にランダムらしいくて誰にどんなスピリットがつくかは予測できないんだって。」

 朱音がここまで説明すると、玄関の開いた音がきこえた。

 「あっ!弟が帰ってきたかも。」

 午後4時頃であった。

 


 

カメラは魔法使いの技術者が作った市販の家電です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ