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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

螺旋階段(らせんかいだん)

作者: グイ・ネクスト

螺旋階段らせんかいだん



どこまで続いているんだろう。


どこまで降りて行けばいいんだろう。


下は見えない。真っ暗なまま。


「ここで止めるわ」と、また1人。


消えて行く。


どうして立ち止まると消えるんだろう。


消えれば楽になれるのかな。


苦痛と悔しそうな顔をしていた。


きっと楽になれない。


だったら歩こう。


生きていこう。


光を探していた。


降りて行けば見えると思っていた。


でも、見えない。何も。


見えるのはいつも


1段先の階段だけ。


怪物が出て来たら、そこで終われるのに。


出て来ない。


ずっとずっとずっと。


知ってる。怪物はニッコリ笑顔で後ろからついて来ていることも。


立ち止まると、喰われる。


ああ、もう立ち止まりたい。


リタイアすれば楽に・・・なれない。


苦痛と悔しさに・・・。


それでも歩くの?がくがくと膝が震えているのに。


うん。歩くよ。


いのちの働きを


ボクの意思じゃなく。


足の意思じゃなく。


何だか分からないけど。


前に行きたい。


ああ、やっぱり・・・うん。


がくがくぶるぶる震えている。


もう動けない・・・。


大きなお口に食べられた。


狼さんに食べられた。ありがとう

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