表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
零の刃  作者: 風鳥院
第二章 魔術師との出会いと魔物騒動
39/62

第三十七話

遅くなりました。三十七話です。

『どういうこった』

それがマテヴの思う事である。


「火よ!敵を射る、フレイムアロー!」

「話を折らないでくれよ」


先ほどから維持されているウォーターウォールを移動させ、エレンの攻撃を防ぐ。並みの実力ではないのかもしれない。


「そこのギルド幹部と自称勇者様に伝えておくか」

「いいんですか?」

「僕が決めたことだ。君たちは良いように踊らされていたんだよ。魔物の異常発生は僕たちがやった」

「そして情報をギルドで撒いたのは私」

「グルだったんですか!?」

「そうだねぇ。まぁとりあえず面白いもの見せて僕たちは逃げようか」


そう言うなり、魔力源に自身の魔力を流す。魔法陣が輝き始め、何かが現れる。


「サイクロプスにトロルだと!?」

「この程度で驚かれてもさぁ。まだ知能が高いのは支配しづらいんだよ」

「あまり情報を出すのは感心しないよ僕は」

「あなただって」

「とにかく逃げるとしよう。じゃあね」


そう言うと二人は魔力源である機械のような装置を抱えて逃げていく。

あっけにとられていた二人だが


「待ちなさい!」

「サイクロプスにトロル、行け!二人を始末だ!」

「ウオォォォ!!」

「ちっ。嬢ちゃん下がれ!」


サイクロプスにトロル、どちらも手に大きな棍棒を持っており、それを力任せにエレンとマテヴに向けて振り下ろす。マテヴはもちろん、盾を持っているとはいえ強化魔法も無しに受け止める訳にもいかないエレンも避けるしかない。

その間に魔力源を運ぶ二人は逃げてしまう。


「マテヴさん!対応をお願いできますか?」

「無茶言うな!危険度だけで言えば両方CとBランクの間くらいだぜ!?」


なかなか連携が取れず、逃げる二人を追うことができない。

すると後ろから遅れていた冒険者たちが追いつく。


「サ、サイクロプスよ!皆構えて!」

「トロルもいるじゃねぇか!」


援軍となったが逆に混乱してしまった。マテヴは心の中で舌打ちをしてしまう。『追うのは後回しだ。今はここを抜けねぇと』


「エレンの嬢ちゃん。強めの魔法いけるか?」

「攻撃を凌いでくれればいけると思います」

「よし、冒険者で強い魔法を使える奴はエレンの嬢ちゃんと詠唱始めてくれ。他は引き付けるぞ!」

「おおぉぉ!」


作戦は無いに等しい。だがそれが冒険者らしい戦い方なのかもしれない。連携して強い攻撃、魔法をぶつけて魔物を倒す。微妙な駆け引きがあるのが冒険者。騎士は階級の高い騎士や指揮官に命令されて動く。騎士の戦いでは大局を見通すのは命令する人たちなのだ。


エレンは魔力を籠める。普段よりもだ。他の冒険者は魔物に向けてもう魔法を放っている。戦闘不能に追い込むにはまだ足りない。


「炎よ!敵を焼き尽くす、炎龍!」


他の冒険者の巻き添えの可能性はあったが、エレンの頭の中で大半を占めていたのは先ほどの怪しい二人を追いかける事であった。

冒険者たちはほとんどが初めて見る魔法に、呆気にとられる。


「何してる!さっさと射線から離れろ!」


慌ててサイクロプスやトロルを囲んでいた冒険者たちが離れていく。一直線に向かう炎の龍がサイクロプスに食らいつき、トロルには尾で叩き潰した。サイクロプスは抵抗を見せていたが、徐々にその炎に覆われていく。そして炎の龍は爆発した。


それによりサイクロプスは声を上げることもなく倒れた。トロルは少なくないダメージにより立つのが精一杯といったところである。冒険者が一斉に飛び掛かり、打ち倒した。

ゼロの強さが目立っていないと感じる方もいると思いますが、これは予定事項ですので期待していた方は申し訳ありません。

これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ