第三十四話
期間が開いた割には文字数は少ないです。
撤退を早めに行ったことで死者はでなかったが負傷者は多い。オークやオーガといった大型魔物が前線にいたため広がった被害でもある。
「作戦が失敗したせいだ。が、それをオレが責めるつもりはねぇ。問題は統率されていたことにある」
「それでもマテヴさん。次はどうするつもりだよ?」
「混戦を防ぐのがまず第一だ。それと同時にやはり魔力源を止める必要がある。夜にかけて丘まで行く部隊とここで魔物の進行を止める部隊とに分ける」
「しかしそのための人数は少し厳しいのでは?」
負傷者が多いことでまともに戦える人数が当初よりも確保できない。それが痛手であった。それに次も今の戦いのように統率されていると、混戦になるのは必至である。ここに集まった冒険者は魔法が強みの者が多く、混戦になると戦いづらいという弱点があった。
「…魔法が使える者を魔力源に多く向かわせる。迎え撃つ部隊は二つにわけてなんとか挟撃させていく、それが次やることだ」
マテヴは冒険者として戦ったことはあるが、傭兵や騎士のように従軍したことはない。あったとしても兵の運用に詳しくないため、今回のような統率というのは難しかった。
この世界には魔法がある。そのため戦争はより強力な魔法が使える側が有利であった。何万と襲って来ようと、一つの魔法で追い込まれてしまうからだ。
仮に兵士同士の戦いとなっても、その彼らも魔法を使えることが多いため、状況は目まぐるしく変わっていく。そのため兵法といったものはこの世界では発達が遅れていた。
「エレンの嬢ちゃんを筆頭に丘を目指す奴らに声をかけていく。残った奴らは、そうだなゼロの旦那に従ってくれ」
「俺か?」
「お前さんしかいねぇ。他は戦うことで手一杯だしよ」
しぶしぶではあったが引き受けるゼロ。マテヴたちは夜になると編成した者と共に素早く丘へと向かって行った。
残った者たちの雰囲気は暗い。捨て駒とは誰も口にしないがそれに近いと思ってしまっている。
「して主様。どのようにする?」
「俺が少ないメンバーで魔物を引きつける。負けているように見せかけて下がり始め、魔物がこちらに追撃をかけようと躍起になったところをもう一つのメンバーに魔物を攻撃してほしい」
「それうまくいくのか?」
「わからない。だがなにかしないとやられるのはこっちだ」
冒険者からの疑問にそう言い切ると他の冒険者たちはそれぞれに『そうだな』、『そうね、なにもしなかったらもしかするかもしれないし』、といった形でやる気をみせていく。
少ないギルド職員と手分けして冒険者を割り振る。
二度目の決戦で勝敗が決定しようとしていた。
イラスト等描けるといいなと思いましたが、無い物ねだりだなと諦めました。
文章力を自分なりに頑張りたいと思います。




