第二十四話
遅くなりました。二十四話となります。
「さてどうしたもんか。なんか意見のある奴はいねぇか?」
夜になり、焚火を中心にしてマテヴら主だった者が話し合うがなかなか結論は出ない。
「そんなに考える事か?とにかく一人一人順に入ってみりゃいいだろ?」
遺跡組に残ったダムザがそう発言する。それしかないだろうかと皆が悩むが結局具体案は出ず、多数決の結果ダムザの意見で行くこととなった。
「ちょっといいか?」
話し合いが終わって休んでいたところにマテヴらギルドの者がゼロとエレンの下へやってきた。
「どうしました?」
「まぁ、なんだ、とりあえず頼み事だ。一応誰かに聞かれねぇように人を配置してある」
「そこまでして話す事はなんだ?」
「明日の調査はお前さんたちが入るのは最後の方にしてほしいと思ってよ」
「それは構いませんが、どうしてですか?」
「調査の最初に入るのは危険もあるがその分見返りも得やすいからだろう?」
「ゼロの旦那の言うとおりだ。それもあるが戦闘があった時に一番突破できそうなのがお前さんたちってのもある。改めて頼んでもいいか?」
「もちろんです!」
何かを得たい訳ではないゼロもエレンにしても問題はなかった。
朝になり、入る順番が決められた。とはいえそれはくじを引いて当たった者からというものだったが。
マテヴから『死にそうだとか無理だと思ったら帰ってこい』と言われた面々。ここに残った者は比較的無理をしようとする傾向が低いためか真剣に話を受け入れていた。
一人目が入った。その間は皆が暇になり、時間を自由に使えるはずであった。ところがすぐに一人目は出てきた。負傷した状態で。
その彼曰く、内部は今まで見たこともない場所であり、少し歩くと魔物らしきものがでてきたという。魔物らしきというのは彼が知らないものだったからだ。彼はDランクの冒険者でそこまで弱くはない者だったが、敵の攻撃についていけず、死んだかもしれないと思った時には負傷した状態で外にいたという話だった。
その後も冒険者たちは挑んでいったが、あまり大きな成果は得られていない。わかっている情報としては王都に行ったことがあるCランクの者が、出てきた魔物が騎士の装いであり、剣や弓、魔法を使ってきたという報告くらいであった。その者でも最奥には行けていなかった。
ゼロには『最奥だというのはわかるものなのか?』という疑問があった。それに応えてくれたのは近くにいた冒険者だった。
『ダンジョンなら核というかコアがあるって話だ。それをどうするかはギルドでも個人に任せちゃいるが、持ち帰れる代物でもあるらしいから突破した証明とする奴なんかもいるらしいぜ』
ダムザたちも挑戦していたが無理だったようで、ミジーやホゼは負傷する前に無理せず帰ってきていた。
休憩も挟んでいたが夕暮れ時にはほとんどの者が挑戦し終え、二度目に挑む者もいた。それでも良い結果は出ず、とうとうゼロたちの番となった。なぜか二人でくじを引き、先にエレンが挑むこととなり、ゼロが最後となる。
見た目が良いだけでなくあれだけの魔法を見せたエレンの番となり、皆が盛り上がる。突破の期待が高まっているのだ。
『行ってきます』とエレンは言い、中へと入って行った。期待を一身に背負ってなお、普段通りでいられるその姿は、物語の勇者然としていた。
時計を持っていたゼロはエレンが入った時間を計っていた。今までで一番長かった者よりも長く滞在している。周りにもそれが伝わり、『大健闘だ!』『突破するんじゃない?』といった声が上がる。しかし、時間にして一時間程経った時にエレンは出てきた。
少しボロボロとなって出てきた彼女は、体力だけでなく魔法もかなり行使したらしく疲れ切っていた。エレンでも無理だったのだ。
展開はこのようなものでいいのかと構成を悩んだりしますが、一番悩むのは文章そのものです。
間違い等ありましたら、知らせて頂ければありがたいです。




