第二十三話
書くのはやはり難しいです。
遅れてゼロも戻ると、残されていた者たちはなんとか生き残っていた。エレンは率先して介抱に回っており、勇者らしいと言えた。デュアルバリアのおかげで生き残った事もあり、感謝され嬉しそうに話しているエレンを見ていると、『俺はそうされるべきじゃない』とゼロは思い、マテヴたちの方へと向かった。
ゼロたちがトレントを倒した時、マテヴたちの方も落ち着きを取り戻していた。ギルドの者を指示したり、冒険者の確認をしたりと忙しくマテヴは動いていた。ゼロが戻ってきたときには手当て等も終わりつつあった。
「ゼロの旦那か、よくやってくれたぜ」
「いや、俺は…。それよりもこれからどうするつもりだ?」
「思ったよりも被害が出ちまった。人数が少なくなるが動きの悪い奴らは街に帰すしかねぇ。そっちはどうだ?」
「はぐれたメンバーがトレント本体近くにいた。今エレンが見ている。それと目的の遺跡を発見した」
「そいつらも帰すべきだな。そうか、見つかったか。とはいえ残ったメンツを考えるともうひと働きゼロの旦那たちにはしてもらいそうだぜ」
「大丈夫です。私ならまだやれますから」
マテヴとゼロが話しているところへエレンが戻ってきた。残されていたパーティーも連れてきており、負傷者は多く出したものの死者がでなかったのは不幸中の幸いと言えた。マテヴ主導の下ハフトへと帰還する者、遺跡へと向かう者へと分けられ一日休んだ後に探索が開始された。
トレントがいたためか周辺に魔物はおらず、一行の進度はかなり速いものだった。遺跡が見えてたことも進行に影響を与えていた。
固く閉じられた門、どこか神社を彷彿とさせる遺跡はここだけが異世界とは離れているとゼロは思った。だがゼロ以外には初めて見るものに他ならず、皆が圧倒されていた。口々に『すげぇ』『きれいなところね』等と聞こえていた。
「とりあえずここで一日置く。まだ疲れも残ってるだろうからな」
マテヴがそう言い、皆が休みに入る。そんな中、ゼロは辺りを見て回る。
「どうしたゼロの旦那。なにか気になるのか?」
「こんなところが今まで見つからなかったのが不思議でな」
「人が近づかないところだからだろうぜ。魔物との争いが少なかったから近くに感じるかもしれんがハフトからそこそこな距離を歩いてきてるんだしよ」
『そういうものか』とゼロも納得し、明日に備えることとなった。
ここで運命的な出会いがあることを彼はまだ知らない。
翌朝、朝食を食べると調査が開始された。調査と言っても現代のような考古学的調査が行われるわけではない。何かあればギルドの者に伝え、見て回るくらいなのだ。遺跡周辺を確認するのはそれほど時間がかからずに終わり、内部への調査をとなったところで問題が発生した。
閉ざされた門は何人たりともいれないとばかりに、開くことがかなわなかったのだ。どうしたものかと一人また一人と離れて行ったところで事態が変わった。最後の一人も諦めて門から離れようとした時、門が開かれたのだ。我先へと皆が向かうがすぐに閉ざされてしまう。何度か試している内にわかったのは一人しか中に入れないということだった。
次も遅れるかもしれません。
次回以降もお付き合い願えればと思います。




