第九話
今日は少し時間が取れないため慌てての投稿となりました。
後日確認、間違いがあれば訂正をします。よろしければ誤字等ありましたらお知らせください。
ハフトはどことなく中世ヨーロッパを思わせる街並みであった。屋台のようなところ、家の中に店を構えているところ。レザーや鉄の鎧に身を包む戦士、ローブに身を包む魔法使い、亜人と呼ばれるようなドワーフがやっている武器防具屋、エルフに見える人がいたりと人の種類も様々だ。
昼時だと知ったのは恥ずかしそうにエレンがおなかを押さえたからではなく、鐘がなったからだった。昼を済ませるよりも先に冒険者ギルドに向かう。すぐに着いたそこは周りの家と比べるまでもなく大きい。解体された魔物を確認する場所だけでなく食堂等も兼ねているためだとエレンが教えてくれた。扉のない出入り口を入ると中にはそれなりの人がいた。エレンは気にすることなく真っ直ぐに受付へと向かっていくため、ゼロもその後をついていく。特に視線を向けられることもなくたどり着いたそこにいたのは女性の受付がいた。エレンが代わりに登録をしてくれているため、二人で話しながらも時折ちらりと女性はこちらに視線を向ける。話を聞き終えたのだろう、メモを取り終えると『すぐに冒険者証は出来上がるから』と一言告げると奥に行ってしまった。
「俺がなにも言わなくても大丈夫だったのか?」
「はい。私の知り合いのミーナって子ですし、必要なことは名前と職種、ゼロさんだと剣士って言うだけですから」
「簡単過ぎやしないか?一応命も懸かっているだろうに」
「それがわかっているのなら冒険者として合格よ」
エレンではない声がする。答えてくれたのはミーナだった。証の作成に前の人がいたらしく、次になりそうだと言われる。
「冒険者になるには登録用に多少お金が必要なことと、なによりもまずは戦えるかどうかなの。あなたが戦えることは見るものが見ればわかるわ。それにエレンとは違って礼儀もありそう。ね、ゼロ君?」
「ミーナ!?そ、そういえば換金してほしいものがあるんだってば!」
「あら、待つ間ゼロ君と話そうと思ったのに。それにあるなら早く言ってくれればよかったでしょ?」
仲が良いのは一目瞭然であった。ギルド内に冒険者も含めて女性もいるが、受付とは必ずと言っていいほどには話す。それだけではなく、気が合うから仲が良くなったのだろう。
「それで見てほしいのは?」
「これなんだけど」
「これってオーガじゃない。…ゼロ君がやったのかしら?」
「あぁ。なにか問題があったか?」
「問題と言うよりは良いことかしら。最近の事情もあって、特例にちょっと確認作業をしてもらえばおそらくだけどランクがはじめから高く始められるわね。それに状態も悪くないからきちんと報酬も出せそうよ」
確認作業が気になることではあるが確かにいいことだ。さらに言えば実績がつけばこの世界で生きていくのに困ることも減少するだろう。
『よかったです!』と自分のことのようにエレンも喜んでくれている。神託の際にエレンはともかく俺がケチをつけられることもあるかもしれない。それを防ぐ布石にもなるかとゼロは思った。その時
「ちょっといいか?お前がオーガを倒したって?」
声を掛けられた。振り向けばかなりガタイのいい男がいた。パーティーメンバーだろう男女も後ろに控えている。どうやらすんなりとは確認作業に向かえそうにないようだ。
この度閲覧していただきありがとうございます。
話数が少ないながらもユニークが650を超えており大変驚きました。改めて感謝を述べさせていただきます。
次回もよろしくお願いいたします。




