うなじから、生えました
幼女がほぼ空気です。
目の前の幼女は置いておいて、自分の能力について整理しようか。
なんと、スマホを開いてみたら知らないアプリが自動追加されていたから見てみたらステータス画面が出てきた、わぁスゲー。
という訳で俺のステータスは…
【名前】朱染 楓
【種族】下級闇死体
【レベル】1
【ステータス】
物理攻撃力:F
物理防御力:F
精神攻撃力:F
精神防御力:SSS
【能力】
・再生
【特殊能力】
・触手
精神防御力高っ!?
ちなみにこの精神攻撃、防御力は魔法の威力や、それに対する耐性に影響する。
日常生活では上がる事がほぼ無いらしいが、黒髪幼女曰く、過度なストレスが原因らしい…。
…友達、頑張ってつくってみようかなぁ…。
あ、駄目じゃん。今朝のアレ(キス)のせいで話し掛けるどころか目も合わせられないや。
ははは……はぁ、泣きたくなってきた。
「お兄ちゃんスマホ鳴ってるよー」
黒髪幼女が言った通り、スマホが鳴っていたので確認すると、例のステータスアプリだった。
『おめでとうございます。精神防御力がアップしました。』
【精神防御力】SSS→EX New!
おぅ…、このタイミングで上がったか……。
…もうこのストレスに関しては諦めようかな!
よし、気を取り直してもう一つの気になるところを確認しようか。
【特殊能力】
・触手
ここである。
何だよ、特殊能力が触手って。
女騎士でも捕らえる能力か?
ぷるぷる。ぼくわるいアンデッドじゃないよ。
と、触手について思考していると首筋に違和感があるのに気付いた。
何かムズムズするな…。
触ってみると、うなじ辺りから3本の触手が生えていた。
「マジか…」
「わぁ!お兄ちゃんかっこいい!!」
「ひ、他人事のように言いやがって…」
お前を女騎士にしてやろうかー!
ありがとうございました。