プロローグ
高校生の拙い文章力です。何卒、温かい目で見てやって下さいm(_ _)m
多くの人の場合、「春」や「進級」と聞くと、これから何が起こるか分からないことに対するワクワクや不安を感じたり、前の学年でのことを思い出して感傷に浸ったりするのだろう。
だが、俺が先程まで抱いていたそんな感情を全て上書きするかのような、柔らかい感触に襲われた。
始業式を無事に終え、朱染楓は誰と話す事も無く教卓の上に置いてある座席表の通りに、新しい教室の席に着く。出席番号順だから俺は一番前の右端だ。そしてそのまま寝息を立て始めた。
…楓は俗に言うボッチである。
よって、特にやることも無く、話す友人も居らず、ただ眠かったので寝た。別に「今年も同じクラスだなー!」とか言い合ってる後ろの方の人達のせいで何かいたたまれなくなって寝たわけではない。
………自分で言ってて辛くなってきた、寝よう…。
暫くすると、自分を揺する感触がしたので起きた。どうやら自己紹介が始まったようだ。
楓は簡潔に「2年6組1番の朱染楓です、宜しくお願いします。」とだけ言い、寝ようと思ったが、眠気がとんでしまったので他の人の自己紹介を聞き流して、時間を潰していた。
別に何かが気になった訳でもないが何の気なしに教室のドアに付いている窓を見ると、
…………幼女がジャンプしていた。
思わず自分の目を擦り、深呼吸した後に意を決してもう一度トライした。
…………やはり幼女がジャンプしていた。
ふぅ、どうやら俺は疲れているようだ。多分アレ(幼女)は見えてはいけない類いのモノだろう。
よし、寝よう。うん、寝よう。
そう決めると、楓の意識は深く落ちていった。
すると急に、唇に柔らかい感触が押し付けられた。
眠りの深い楓も流石に起きた。
「んぅ…?」
…………幼女が俺にキスをしていた。
「んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!?!?!?…………ん……ん……」
急な倦怠感が楓の体を襲い、意識を失ってしまった。
こうして俺の高校生活は、俺の体と共に崩れ落ちたのであった。
感想、漢字の間違い、矛盾点などありましたら、コメントしてくれると有難いです~( ´•౪•`)~
高校の予定が分からないので、不定期更新です。