1話目
ちょっと 始めてみました。
続くかどうかは 私もわかりません。
生温く 読み流して下さいm(_ _)m
私、天野 春秋 72歳はこの度、
孫、天野 秋生に誘われ、流行りのVR何とかと言うゲームをすることになった。
なんでも、孫がいつも遊んでいたゲームに新たに高齢者向けの『シルバープラン』という物ができたらしい。
孫曰く、
「今はまだ行けるエリアが限られてるけど、順次解放されるし、町の外に出ても、モンスターとの戦闘が無いんだって。だからドロップアイテムの入手は出来ないみたいだけど、街中のクエストとかでお金稼いで、人との交流とか、散歩とかして過ごすのがメインらしいから、のんびり屋な爺さんには良いと思うんだ。それに、本物と遜色ない自然があって良いんだよ。毎日公園まで散歩に行く爺さんもきっと気に入る。自転車も無い世界だからさ、風景に気を取られてても安全だよ」
と、携帯端末でゲーム内の色々な景色を見せてくれた。
プレイ中、私が喜びそうな風景を見つける度に撮りためていたらしい。
確かに、素晴らしい景色で、
こんな所を自由に散歩できるとは、実に魅力的だ。
ただ、シルバープランでゲームを始めるには、最寄りの直営ショップでの本人登録と簡単な健康診断、ちょっとした講習を受ける必要が有るらしい。(要予約だそうだ)
孫も一緒に行くそうで、孫の予定に合わせて予約を取り、ショップへ行ってきた。
本人確認できる身分証を提出して、契約している病院から出張してきたと言うお医者に簡単な健康診断、筋力測定を受け、問題ないとの結果を頂いた。
その後は講習だ。孫も「誘ったのは自分だから、爺さんが後々困らない様に一応聞いておく」と付き合ってくれた。
講習内容は、
・ネットワークへの接続方法(出張サービス有り)、ベッドギアの着脱方法、基本的な操作方法。
・一日のログイン可能時間(先程の診断で大体の上限時間が決まり、時間になったらログアウトを促されるらしい)
・緒注意(ゲームの中で精力的に活動していても、現実世界では寝転がっているだけだから、室内の空調、食事や水分補給、適度な運動を疎かにしないように等々)
あぁ後、困った時はヘルプを開くように、とも言われた。
講習も無事終わり、帰宅すると早速、孫がネットワークへの接続等をしてくれた。
緒注意を守り、長時間座っていても疲れない、お気に入りのカウチソファに座り、練習も兼ねて自分でベッドギアを装着した。
ゲームを始めるには、まず初めにゲーム内での自分を作るらしい。
いつの間にかショップで親族設定と言うのをしていたようで、アバター作成も一緒にやってくれるそうだ。
後からログインするから、中に入ったら少し待っててと言われた。
では、新たな世界での新たな散歩に向けて、
ポチっとな。
脱水症と、エコノミークラス症候群に気を付けましょう。