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街・買い物

買い物回、スキルも人望もないので金がすべてです。

ふぅ〜食った食った。


腹ごしらえも済んだし俺は買い物に出ている。


とりあえず最初に入るところは決めてある、雑貨屋だ。


雑貨屋といっても村の雑貨屋とは品揃えが違うのだ。


店もわりかし広い、日本のコンビニくらいの広さで商品が棚に並べてある。


とりあえず欲しかったものを買っていく。


村ではケインの目があった上に金もなかったからな。


とりあえずコンビニの要領で入り口脇に置いてあったカゴを手に取ると回復薬と回復軟膏をカゴに入れる。


回復薬は速効性のある液状のドリンクだ、主に飲むか直接治療箇所にかける。


軟膏は薬草を摩り何かと合わせた物らしい、速効性はないが効果は回復薬程度にあり値段もまぁまぁ安い。


回復薬が1500Gで軟膏は3000Gだ。


軟膏は複数回使えるから回数で割ると安いんだよな。


あとは150Gで薬草1束ってのもあるがアレは速効性がない上に効果も低い、何より森に行けば自生してるからな。


冒険者なら自分で取りに行くだろうし、取りに行く必要がないような高ランクになると効果が低すぎて使わないからな。


とりあえず回復薬×3、回復軟膏×1でいいか。


あとはここに来るまでに食った携帯食料を補充しておくか。


食料は随時3日分位は備えとして携帯している。


備えすぎかもしれないが何が起こるか分からないファンタジー世界だからな、備えすぎて悪いことはないだろ。


あと一番欲しかったものを探す。


……見付けた!



これだよこれ。


店の奥のレジ横にあったこれが一番欲しかったよ。


圧縮魔法のバック!


見た目は普通のリュックやポーチだが、圧縮魔法というものが掛かっていて見た目以上に物が入るんだよな。


うわっ、ショーケースになんて入ってんのかよ。


って、思ったより高いな。


「いらっしゃいませ、圧縮魔法の物をお求めでございますか?」


「あぁ、店で取り扱ってるのはこれだけか?」


「左様でございます」


圧縮魔法について取扱の説明を受ける。


魔法の袋には袋の大きさと中に入る量で決められたサイズ表記があるらしい、それによって価格も変わるとか。


袋の大きさを上から大中小の3段階表記、中に入る量の倍数を下から2倍・3倍・4倍・5倍・10倍と表記すりらしい。


一番でかいので大の10倍か。


値段は1500万Gとやはり高い。


例えるならサンタの袋を想像してもらいたい。


中はリュック、小は腰や肩にかけるタイプのポーチだな。


ちなみに袋の中に入れるとその物の重さは倍数で割った重さになるらしい。


さっきのサンタ袋なら10分の1か。


ただ、小10倍でも1000万なんだよな。


てか10倍は小・中共に1000万。


色々聞いてみると何でも空間魔法という特殊な魔法を使う者が魔力を込めるそうだが小・中の2倍、3倍でも中々難しく、大の10倍にもなると数人がかりで数十日かけて行うほど難しいらしい。


高いのは当たり前か。


けど冒険者なら欲しいよなやっぱり。


大は主に商人用で冒険者には小・中が人気らしい。


そりゃいくら入るからってあんなの担いで戦えないしな。


あとはオーダーメイドもあるらしいが、割高らしいから無論そんな大金はない。


買うかかなり迷ってたら、店のおっちゃんが裏から古ぼけた巾着袋を持ってきた。


腰のベルトに装着するようタイプで型が古いらしくもう販売されていない中古らしい。


「中古で巾着型の3倍タイプだけど3万でどう?」


「買います!」


ポーチの2倍タイプで5万だから結構お買得じゃないか、3倍だと15万だし。


一応目の前できちんと巾着袋の中に3倍入るのを確認してから金を払う。


回復薬と回復軟膏、食料に魔法の巾着袋で4万の出費か。


痛ぇ……


まぁ必要経費だしな。


さっそく買ったものを巾着に入れようとしたら回復薬の瓶はつっかえて入らなかった。


巾着袋の口の大きさも重要なのか。


多分このせいで巾着袋安かったんだな、店のおっちゃんもいつのまにか奥に引っ込んでるし。


やるなあのオヤジ。


仕方ないので、どうにか入った回復軟膏と干し肉などの携帯食料をねじ込んで残りは紙袋で持ち帰る。


次に行きたかった服屋へ向かう。


冒険者御用達の服屋だ、入り口にも冒険者用にコーディネートされたマネキンが置かれている。


中々センスは良さそうだ。


「いらっしゃいませー、あら可愛いお客さん♪」


「……フード付きのマントが欲しいんだが」


「それならこっちのライトブルーとか赤のマントが似合うと思うわよ」


「いや、色は黒や紺などの目立たない色がいいんだが」


赤とか青のマントなんてどこのヒーローや勇者だよ。


目立ちたいわけじゃないからな。


「そんな綺麗な顔してるのに勿体ないわね〜」


やかましい、サッサと指定されたものを持ってこいよ。


こっちの世界のやつは自分勝手なやつが多いな、まったく。


「そうなると、こんな感じかしら」


黒、紺、深緑といったところか。


「サイズはピッタシだと思うわよ、全部各7000Gでクエストで森にも行くなら深緑色のマントがお薦めね」


「軽いし動き回ったり逃げるときにも邪魔にならないわ」


「俺が逃げるとでも?」


「あら、戦うの?てっきり後衛で動き回るタイプかと思ったけど」


なんだと?


「……どうしてそう思う?」


「私は冒険者用の服屋の店員よ、客の筋肉の付きかたを見ればそれ位分かるわ」


「それだけでか?」


「あとはその手ね、武器を振り回してるには綺麗すぎるのよ」


うっ、たしかに……武器はほとんど振ってないからな。


「分かったこれ以上の詮索は結構、腕は信用するからそのお薦めを貰おう」


「まいどあり〜、マント付ければ相手からそういったことも読まれずらくなるからね。あっ、マントの修繕は私のとこに持ってきてね♪」


「あぁわかった、名前は何て言うんだ?」


「リリィよ、平日は大体お店にいるから。休日なら空いてるわよん♪」


「…………」


「もうっ可愛いんだから♪」


どういう魂胆かまるで分からん。


リリィは顔でいえばソバカスが多少あるが細身でスラリとした美人ではある、誘ってんのか?


まぁ今はそれどころじゃないからな、また来ると言ってサッサと出よう。


にしても入る店入る店、いいように手玉に取られている気がする。


元々腹芸が得意かと言われればそれほどでもないからな。


マントはすぐ使うからとそのまま着て出たが着心地も満更ではない。


買い物もこれくらいかな。


宿に帰って疲れを癒そう。


明日はクエストでもこなすか。






お気に入り60越えました!ありがとうございます。

評価を入れてくれた方もおり、やる気UP です!


日刊ランキングの100位付近にでも顔出せれば更に伸びるんでしょうが私の小説の前半の面白さでは難しいかなと自己分析しています。


準備回的な意味で。

派手な展開もないですからね。


ふくらみや絡みがたりないということでリリィという服屋のお姉さんキャラを出してみました。

依然膨らみはなく絡みも薄いですが、今後主人公と絡ませていきたいと思っており構想も頭のなかで練ってます。


次回初クエスト回!


敵倒して戻ってくるだけじゃゲスくないですよね?

頭捻ってゲスさだしていきたいと思います!


早くて明日投稿!


感想・コメントもいただければ返信させてもらってます。

前回感想くれた方々ありがとうございました、糧にして更に面白いものを書けるよう精一杯頑張ります♪



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