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旅立ち


朝気持ちよく目覚める。


今日は村をでる日だ、朝から出るつもりなので支度をする。


まぁ支度といっても鎧を着込むわけでもないのでラフな格好なわけだが。



━━━━━━コンコン━━━━━━━



部屋のドアがノックされる。


「アルス起きたか?朝食の用意はできてるから起きてたら食べてくれ」


「分かったよ、兄さん」


ケインもマメだなとは思う、毎日村長としての仕事をこなし家事もやってるわけだから。


俺?俺はそんなことやらない、家出たら飯のことも考えなければならないな。


ケインと一緒に食事をとる。


飯を食い終わったあとケインが小さな袋とナイフを持ってきた。


テーブルに置かれた袋の音から金だと予想する。


「おまえ、金とかもってないだろ。俺の収入から出す分だ、少しだが持っていけ。」


「兄さん……」


さすが弟思いのケインだな、心までイケメンだ。


「ありがとう、兄さん」


「いいってことだ、あとこれは母さんの形見だ」


ナイフのようだ、シルフィーヌが使ってたってことだが物の良し悪しはいまいち分からん。


まぁくれるんなら貰っておくか。


「大切にするよ」


ケインは満足そうに頷くと村の入り口まで俺のことを送ってくれるらしい。


入り口で涙ながらに何か言われたが興味もなかったのであまり覚えていない。


まぁ必ず連絡しろよとかそんな感じだろう。


ケインの声を背中に村道を歩き出す。






ケインの姿も見えなくなっただろうか、誰も辺りにいないのを確認して右手の森へと入る。


いつまでも村の入り口から見送っているケインのせいで時間をくってしまった。


とりあえずゴーレムを2体作成する。


俺はその内の1体を屈ませゴーレムの肩に乗るとこのまま真っ直ぐ歩くように命じる。


もう1体には先を歩かせ近付いてきた魔物を殺すように命じておいた。


ゴーレムの脚なら普通に徒歩で移動するより速い上に疲れないから便利だ。


一応ゴーレムの肩の上は足場が悪いので奇襲に備えて辺りの気配だけは探っているが。


街への旅は順調である、森の中は薄暗くはあるが光が入ってこないわけではないので視野も十分確保出来ている、まぁ3m近い高さから辺りを見渡せるのだから当然か。


魔物もたまに出会すくらいだ、もっとも殆どの魔物がゴーレムのパンチ一発か二発だが。


暇なのでケインに貰った袋を開け中の金を数えてみる。


おぉ、全部で10万Gもあった。


日本円にして10万円か、ケインのポケットマネーから出したのなら中々頑張ったみたいだな。


やるなケイン。


連絡はすぐに取る気はないが何か珍しい食い物でも送ってやろうか。



あぁまた先頭のゴーレムが何か魔物を蹴散らしている。


改めてゴーレムの戦闘を見ているがやっぱ強いな。


やはり3mの高さから繰り出される体重を生かしたパンチなど、生半可なものでは耐えられないのだ。


更にゴーレムは恐怖心というものが無いため防御を捨てて殴りかかってくる、怪我や死ぬ恐れのある人間には出来ない戦闘方法だろう。


今日倒した魔物も動物系でいえば、卯・狐・猪・蛇・熊など様々だ。


今回は街に冒険者ギルドがあるため倒した魔物から剥ぎ取りなども行っている。


ただ、どの魔物のどこの部分が金になるか分からないため皮や肉など処理が面倒なものは除外し角や牙、爪などそれっぽくて売れそうなものだけを持ち帰っている。


シルフィーヌの形見だと言っていたナイフを使って剥ぎ取っているが、良いものなのだろう剥ぎ取りやすい。


取れた素材は背中のリュックに仕舞う。


寝るときはゴーレムの1体にあぐらをかかせその脚の内側で眠り、もう1体を護衛として付かせている。


そんなこんなで森を2日間真っ直ぐ突き進み街道へとぶち当たるとゴーレムを消して1人街へと歩く。


スキルについて大っぴらに公表するつもりはないのでゴーレムは消しておいた。


前にも言ったがゴーレムメイカーは本体攻撃が弱点なため、弱点をカバーする方法がとれない以上ゴーレム作成者だとバレないようにすることが必要だからだ。


良くも悪くもゴーレムは目立ちすぎる。


街にもゴーレムメイカーなんて早々いないだろう。


街道も比較的安全のようだしな。


スキルが元で無駄な争いに巻き込まれたくはない。


巻き込まれるにしても準備はしたいしな。


さすがに村道と違って街道は道幅も広い、人も街に近付くにつれてチラホラと見掛けるようになってきている。


もっとも俺みたいに一人というやつは少ないがな、大体複数人もしくは馬車なんかで移動するようだ。


そりゃ魔物が出るなら当然か。


ただ歩くのも退屈なので、走ってみる。


やっぱ身体強化されてるだけあって速いな。


10分くらい走ると街が見えてきた。


ゴーレム系の話って少ないですよね、まぁ召喚者なり作成者なり本体を強くさせ過ぎるとゴーレムが空気になりますから仕方ないかもしれませんが。


俺強ぇぇとは相性悪いでしょう。


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