街・ギルド2
祝!お気に入り登録100人達成♪ヽ(´▽`)/
一つの節目として、また私の書いたものを100人の方が続きを読んでもいいかな、と思ってくれたかと思うと嬉しい気持ちで一杯です。
日刊ランキングの方も冒険部門で3位に入れました。
次は総合ランキング入りを目標として頑張りたいと思います。
朝飯を食ってギルドに行く支度をする。
今日の朝食はベーコンと玉子とサラダとトーストだった、勿論全部挟んで食べた。
ベーコンとレタスとトマトと玉子でBLTならぬBLTTサンドだな。
いや玉子はEGGだからBLTEサンドか。
何言ってんだ俺は。
味は絶品だった。
ちなみ昨夜はステーキだった、最近魔物の肉料理ばかり食べている気がする。
朝食の時に聞いたが今日の夕食は魚料理らしい、久々なだけに楽しみである。
圧縮魔法の高倍率リュックでもあれば俺も肉を取ってくるんだがな。
残念ながら素材よりは安い上にかさ張りやすいので森でも自分の食べる分以外は放置している。
捨て置かれた死体も血の臭いに誘われた魔物がキレイに片付けるだろう。
パーティーなど人数がいれば分けて持ち帰っても利益が出るんだがな。
圧縮魔法のリュックでは保存魔法が掛かってないので日がたてば腐るらしいし。
魔法使えると便利だよな、俺は使えないが。
だがMPはあるんだし使えるのか?
調べないといけないな、そういやまだ図書館にも行ってない。
やるべきことが多いな。
とりあえず冒険者ギルドに着いた。
扉を開けて中に入るが結構人がいる。
今日は前回感じた視線は感じないな。
俺は肌寒かったのもあるがマントとフードを被っているので覗き込まれでもしなければ誰か分からない。
他にも何人かマントやローブでフードを被っているやつはいるしな。
不自然ではないだろう。
クエストボードの方へ行き、ボードに掲載されたクエストを流し見する。
何々?一角ウサギの肉5キロ調達に、薬草の採取、レッドベアーの討伐にラグナ湖の水質調査団の護衛か。
とりあえず移動距離のかかる護衛クエはダメだな、ゴーレムは見せたくないしそうなると足がない。
同じ理由でどこそこを襲う魔物を退治してくれ等の迎撃クエもダメと。
残りは近隣でソロでもできる採取と討伐系だな。
ラグナ湖は朝食時に宿屋の女将との会話で出てきたな。
たしか夕食の魚料理がそこで取れた物で、日帰りは厳しいけど1泊2日なら帰ってこれる距離とか聞いた気がする、まぁラグナ湖周辺では水棲魔物が出るらしいしゴーレムと相性良いわけでもないからわざわざ狙って行く必要もないか。
無難に近隣の魔物討伐にしておこう。
おぉ、これがいいな。
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レッドベアーの討伐:頭数無制限
時期:無期限
証明部位:尻尾
※獲得素材は討伐者の取り分(報酬外)
報酬:3000G
依頼者:冒険者ギルド
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前回は売れそうな額の宝石みたいなやつだけホジリ出してきたからな、今度は尻尾も持ってこないといけない。
何よりあの素材、レッドベアーの赤い宝石だっけか?
一個20000G買い取りだからな。
クエスト報酬と合わせれば23000Gはデカイ!
ゴーレムならタイマンで問題なく勝てるしな。
再度クエスト用紙を確認してから中央カウンターへと向かう。
また端っこだけ空いてるな。
「あっ、アルスさん……」
「あぁタヌコだっけか?、クエストを受けたいのだが」
「はい、ご希望のクエストは何かありますか?」
「ん?あぁレッドベアーの討伐を受けようと思ったんだが、ここで希望言えば他にも探せるのか?」
「はい、クエストボードに貼ってあるものは緊急性の高いまたは期日の短いクエスト、無期限のものとなります」
「残りのクエストに関しては窓口で私ども係員がギルドメンバーの皆さんのレベルやランク、職業にあったクエストを紹介する形ですね」
なるほど、ということは窓口の係員のさじ加減ひとつで俺たちに割り振られるクエストにも差が出るということだな。
「アルスさんはパーティーとかは組まないんですか?」
「俺にそんなもの組めるやつがいると思うか?」
「あ……ぅ」
そこで黙るなよ!俺はそんなやつに見えるのか?
まぁパーティー組めるようなやつなんていないけどよ。
「何も言うな、それよりレッドベアー以外に何か良いクエストはないのか?」
「えぇっと、ソロでとなると……」
「日帰り可能でスキルに関してなるべくバレにくいものでだ」
「あぅぅ、あっ!……これなんてどうでしょうか?」
タヌコが恐る恐るといった感じで出してきた紙を見る。
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ラズベリの実の採取:かご一杯
期間:春の間
場所:付近の森
報酬:2000G+ラズベリのジャム(後渡し)
依頼者:冒険者ギルド職員
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ラズベリの実?ラズベリーみたいな感じか?
「ラズベリの実はレッドベアーの好物で実のあるところに寄ってきます、あとラズベリは木になるんですがゴーレムさんを使うと集めやすいかと……」
なるほど、レッドベアーを探すならラズベリを探した方が早く、ゴーレムなら高いところにあるラズベリの実も取りやすいと。
「いいじゃないか、そのクエストも一緒に受けよう」
「ありがとうございます、よーしジャム作りも頑張らなくちゃ」
「ん?」
「え?」
「「…………」」
「まぁいい、それでそのラズベリの木が生えている場所の地図はないのか?」
「えっと、具体的な場所は印されていないんですが大体この辺です」
タヌコが地図で指差してるのは街の門を出て北東に歩いて2時間といった辺りか、街道は北にまっすぐ伸びているから街道から大分離れるな。
こちらとしては好都合である。
「あぁ、あと付近の地図と魔物の特徴や証明部位などが載っている本などはないか?」
「細かなものはないのですが、おおよその地図ならばギルド公認マップが1000G、特徴と証明部位を載せた魔物図鑑〜アニーズの街周辺版〜が3000Gで販売してます」
やはり金を取るか……必要経費だな。
「両方貰おう」
地図は大雑把ではあるが付近の村やラグナ湖、バルバ山など知らない場所も描かれている。
印刷物か?
魔物図鑑の方は完全な手描きで、魔物の絵と共に特徴やクエスト時の証明部位などが掲載されている。
「アルス様のご無事をお祈りしています」
タヌコの言葉を背にギルドを後にする。
夕方までには帰ってこないとな、少し急ぐか。
俺は小走りで門へと向かう。
クエスト出発できませんでしたorz
次回は必ず!
タヌコ再登場でまたちょっと絡ませてみました。
いかがでしょう?