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2-18 第1話が開始することになった

(しゅう)こと、()(どう)(しゅう)です」

「コロニスです」


「前回の話のおわびです」

「なんなんですか」

「前回『ラフレシアンズ』という名前を即興で付けましたが、『ザ・ラフレシアンズ』というバンドが実在することがわかりました。名前がかぶったことについてお詫びします。

 ということで」

「なんか話のタネ見つかってラッキー、みたいな謝罪ですね」

「まあそうなんやけどもね。実際にそのバンドに迷惑かかるようなこともしてないし、ラフレシアは普通名詞だし。ただrafflesia(ラフレシア)の複数形はrafflesias(ラフレシアズ)なんで、『ラフレシアンズ』という名前は固有名であると主張されると返す言葉がないというか」


「そんなわけで俺とコロニスのコンビ名は『マシンガンズ』です」

「それは有名なのがすでにふたつありますって」

「コンビ名はまたおいおい考えるとして」

「考えるんですね」


「エッセイのほうがPVが多い問題について」

「ああ。前回言ってましたね」

「4日連続4回で、かつ『完結ブースト』の相乗効果もあってか最終回更新日のPVが735」

「『コロニスといっしょ』の1ヶ月のPVが5月の500ちょいが現状最高なので、1ヶ月がかりのPVを1日で軽く越えてしまいましたね」

「『コロニスといっしょ』は一度第一部が終了した時点で『完結』をしてしまっているので『完結ブースト』は期待できへんし。けどまあそのエッセイの相乗効果かこっちのアクセスもいくらか増えてるのでいいかと。

 まあ、こうして会話してるのってフィクションエッセイみたいなもんやけねんけどね。小説として期待して読むと違うものというか……」

「こっちは基本会話形式で展開しますから、エッセイとは違いますけどもね。一応名前付いた登場人物いますし。登場アライグマいますし」


「エッセイはタイトルが良かったかもしれないんで、ひとまずこっちも『小説家になろう』向きにタイトルを長くしてみるというのを試みたんよ」



 『コロニスといっしょ ~小説がまともに書けない男が喋るアライグマと話しながら小説を書いていこうとする~』



「なるほど。これなら基本趣旨から外れてませんね」

「それで『女神さま』(仮題)終わると思うんやけどね」

「まあ無理に続けるよりは終わりどころで終わればいいと思いますよ」

「これが、終わるとなると特に盛り上がりもなく終わりそうで。まあ『打ち切り終了』っぽい終わりでいいんやけどもね」

「『小説がまともに書けない』ってタイトルに入ってるからまともに書けたら『コロニスといっしょ』が終了ですよね」

「ああそうか。じゃあまあ終わりにいく」



     ▼



 ノーク・ヤマケの頭の中に声が響いてきた。


「うちは女神なのです。あなたの聴覚神経に直接語りかけています。まわりの人はこの声を聞こえていません。あまりきょろきょろせずに人目のあんまりないところに行ってゆっくり話を聞いてください」


 ノークは「聴覚神経」とかいうことは知らない。田舎の村なりの学問はしてきたが、この世界では田舎まで「脳や神経」などという人体の仕組みは知られていないのである。

 人体の詳しい仕組みなどは都会の医学や魔法を研究している一部の専門家の知識であった。


 聴覚神経に直接入ってくる話は続いた。

「あなたは女神に選ばれた戦士です。おめでとうございます。当選しました」

 女神を自称するその声はうさんくさかった。

 しかしノークは信じた。こういうことを疑わない程度の朴訥さがあった。

 テレパシーで話しかけてくる超常的な力は神がかりである。

 この世界では電話のような通信手段はないため、詐欺電話などもない。もちろんテレパシー詐欺はこの世界には存在が確認されていない。



     ▲



「なんか一旦、第一話のちゃんとした始まりみたいなとこから書き始めたら、ひょっとしたらこのままいけそうな気もしなくない。けど書くのにものすごい時間と労力かかりそう」

「終わらせるには主役登場からちゃんと描いてたら間に合わないでしょ」



     ▼



 ノークは頭に聞こえてきた声を「神託」と信じ、集合場所に十日ほどかけて向かった。

 そこは居酒屋の個室だった。

 焼き肉テーブルを囲って、三人の女性が待っていた。

 なぜかその焼き肉テーブルも三人も以前見たことがあるような気がした。デジャブという言葉をノークは知らない。

「俺を呼んだのはあなたたちか」

 声をかけると

「はいそうです。仲間になりますか?」

 ジョッキ片手に口の端に泡をつけた美女がノークに応えた。この声は確かに聴覚神経に直接語りかけてきた声だった。

 ただすごく俗っぽい。女神っぽくない。

 淡い赤紫の巻き毛の美人であり、黙ってじっとしていれば女神という雰囲気を感じることはできる。ただ飲み物食べ物から手を離す瞬間がほとんどなかった。


 あるいはあとの二人のどちらかが本当は女神なのか。先日のテレパシーでは「共に戦うのです」みたいなことも言われた気がするのでこの三人のうち誰かが女神のはずだった。


「まあまあ。ノークはんでしたよね。いきなり呼び出しに応じてきてくれたのに仲間になるかどうか即決めいとか言われても困りますわな」

 三人のうち、黒髪短髪の手足が長く見える知的そうな女性があまり聞き慣れない方言で話しつつ椅子をひいて着席をうながしてくれる。


 席についたノークに

「何飲みますか?」

 黙ってたら女神っぽい女が訊く。

「玄米茶をお願いします」飲みたい物を答えて小声で話を続ける。「あなたが女神なのですか?」

「そうなのです女神が女神なのです」頭の中に声が聞こえた。「正確には受肉して地上にいる私は女神の地位から離れているのですがこの任務が終われば私はやっばりビールうまいわ女神に戻ることが敵をちゃんと倒せたら女神に戻れるのです」

「本物だ」

 ノークは軽い感動を覚えた。

「うちはラム・ウ()

 テレパシー送れる女神。

「あての名前はエテア・サキユともうします」

 黒髪の方言女性である。

「私はぁリヌル・ヲワカってぇいいますぅ」

 三人目が初めて口を開いた。独特な青銅色の髪の少女だった。

「ノーク・ヤマケです」

 やや緊張した面持ちでノークも名乗った。



     ▼



「とりあえず第一話的な流れをやるだけやってみて、あかんとなったら打ち切りで『なんだかんだありまして魔王と対決に至りました』ってなって一気に結末に行く感じで」

「好きにやってみてください。これは割と書いててしんどいんじゃないかなと思いますけど」

「うん。しんどい。とりあえずこれを週2回、2500字ずつ続ける自信はまったくない」

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