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2-17 結末に向けて

(しゅう)こと、(どう)(しゅう)です」

「コロニスです」

「ふたり合わせてラフレシアンズです」

「なんですかそれ?」


「いや。なんかコンビ名あったほうがいいかと思って瞬時に考えた」

「なんでラフレシアなんですか」

 ラフレシア。花の直径が90センチになる世界最大の花。花言葉は「夢現(ゆめうつつ)」。

「でかい花ってロマンあるやんか」

「あれ臭いらしいですよ」


「でかい花は臭い。ショクダイオオコンニャクの花は高さ3メートルにもなるけどこれも臭い」

 ショクダイオオコンニャク。花は直径1.5メートル高さは最大で3.5メートルにもなる。しかし厳密にはこれは花序(花の集まり)であるため厳密に単体の花としてはラフレシアが最大である。ショクダイオオコンニャクの花言葉は「柔軟」。


「地の文に解説を任せるパターンですね」

「そうそう。難しいことを台詞で言うと不自然になるから」

「ラフレシアンズは嫌ですよ」

「うん。俺も嫌。花言葉的には合ってる気もしなくないけど」


「じゃあこれから一緒にコンビ名考えるんですか?」

「いや『女神さま』(仮題)の本題に行こうとは思う」

「『行こうとは』ってことは、すぐ行かないんですね」

「うん。これって目指すべき到達点があったような気がする」

「『女神の地位のために伝説をつくること』じゃないんですか?」

「たぶん、本題としてはそれがクリアされれば終了でいいとは思うけど。何かこの話でやっておかんといかんことがあったと思う」

「思い出せないんですか」


「だから、忘れたまま最終回に至ると、一旦、『第二部完』になった後、第三部に入って、その途中で思い出して、第二部が再開するということもなきにしもあらずという」

「好きにしてください。そういうのも込みでアリアリなんでしょこの『コロニスといっしょ』は」

「そう。なんでもアリ。そうでもしないと書き続けられない」


「で、書き続ける理由はなんなんですか?」

「わからんっ」

「わからんのですか」

「自己顕示欲もあると思う。あとは『書いてる』ということで多少なりとも生きてる証みたいなのを示したい。これは自己顕示と違って、自分の頭の中の何かを文章として固定化してどこかに保存しておくことで俺という存在があったことの痕跡としたいみたいな。

 じゃあなんで小説書くのかって疑問が湧いてきて。小説書くのは思いつきだけで書けるエッセイよりは労力がいる。いやエッセイを簡単だと見下してないから。俺の書く考えなし駄文も、ジャンル分けするとエッセイになってしまうというだけで。いや正確には俺自身が作中登場人物だから俺のエッセイは小説に分類されるんやけども」

「話がややこしくなってますね」


「でまあ、俺が小説を書き続けることに意味があるのかとか考えると、ひとまず『読者がいる』と思ってるから続けているところがあって」

「はい。そうですね。PVついてますもんね」

「そう。新しい話をアップした日にはPVが増える。アップしない日にはちょろっとPVが付く。けど、これって単にアップしたら内容がどうとか関係なく付くんじゃないかという疑惑が発生した」

「はあ」

「だから、別にエッセイをアップするという実験を試みた」

「はい。……ああこれですね」

 そのエッセイのタイトル。

『『小説家になろう』って読者人口多すぎて、無茶苦茶な内容でもPVが30くらいはつくものかもしれないという疑惑が私の中に発生した。』


「つまり、私がそれなりに労力かけて書いている『コロニスといっしょ』だけれども。それで新作をアップして得られるPVというのが、この実験のエッセイで30PVくらい付いたら、もう『コロニスといっしょ』に読者がいない可能性も高くなるということで」

「えーと。PVも、ユニークアクセスも実のところ本当に本文を読んでいるという証拠にはならないんですよね。だから30PV程度では数としては誤差みたいなものだと?」

「『コロニスといっしょ』はもう26話、今回で27話目なんやけども。読者がついてるならある程度PVやユニークアクセスの数値は上がっていくはずなのがそうでもない。これはもうろくに読者がついていないと結論づけてもいいのではないかと考える」

「でも、逆に考えると、ろくに内容がないようなものでもPVが必ず付くのなら地道に続ける意義はあるんじゃないですか?」

「あ。……そうか。誰も読んでなくても続けてるうちに目に付く可能性はあるわけか」

「そうですよ」

「あーそうか。じゃあ続けようか」



     ▼



「それで伝説は『パーティで魔王を倒す』のが結論やとしても、ただ倒すだけやとラムが女神の地位を保てやんのやないかと」

 エテアがやはり進行をしている。そういう責任感はあるのか。

「大喜利的に面白い方法で魔王を打倒すればそれで女神としてのミッションクリアなら、いきなり魔王城に釘バットと納豆を持って突入すればいいんじゃないのか?」

 ノークが主人公であるためにがんばって発言している。

「肛門から出現して?」

 ラムがノークの言葉に追加する。これはノークの発言への補足であるが、気持ちとしてはノークの発言を否定している。

「そうだな。全部やれることやったほうが伝説としては成立しやすいんじゃないのか」

「ノークさんの言うことはぁもっともですけどぉ、伝説かどうかをぉ判断する上の神様のぉ胸先三寸でしょおぉ?」

「その通りですね」

 全部をあっさり肯定するラム。


「うちが出世するためにみんなを集めました。みんなはうちの出世のために集まって、それぞれの目的……あれ? 目的? みんな目的ありますか?」

 ラムがまたこじらせた疑問を出してきた。


「あてはラムが転生させたんでそれに付き合う以外の選択肢おまへんのでやってます」

とエテア。

「俺は主人公だし、ちゃんと魔王を倒して平和な世界を作りたい」

とノーク。

「数合わせですねぇ。私はぁチームワークを乱すつもりはぁないですけどぉ、個人的にぃどうこうしたいとかぁないですぅ」

とリヌル。


「伝説に突入して終わらせるのに何か足りない気がするんですけど」

 ラムがつぶやく。

「じゃあぁ、第二部終わったあとでも思い出したら補足すればいいじゃないですかぁ」

「ううん。じゃあ、もう冒険始めるというか結末向かっていいんですかね?」

 ラムが(物理的に)上に向かって言う。


「じゃあ、行きましょう」

 許可が出たらしい。

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