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超大国オルレアンの第一王女、メアリー・アンク 大都市ウェールズの冒険譚

 大都市ウェールズ 

 

 王都の城門並みの大門を抜けると、そこに広がる町並みは広く余裕があり綺麗に並んだ家や建物たち、様々な種族が笑いながら街を散策する、まさに想像した事もない街並みがひろがっていた。 

 

 超大国オルレアンの第一王女、メアリー・アンク 

 

 ドティの本を読み、ブリタニア王国のウェールズに興味をもった王族の一人であり、だが所詮は一将軍のドティの体験した事、我が国オルレアンに比べればウェールズなど大した事はないはず、何せ自分はブリタニアの王都を何度も出入りしているが、王都は何処の国も似たり寄ったりで、何の面白みもなかった。 

 

 王都に近いだけのたかが一都市がそんなに絶賛する程素晴らしいなんて事は考えられない。 

 

 そう思った彼女が見た街並みは、王都よりも美しく、また異臭がせず、異種族!異種族!異種族!それも一種族で固まっているのではなく、まさに異文化交流が如く、様々な種族の混ざり合ったグループの様な?集団の様な?者達が、街を笑いながら闊歩して歩く姿。 

 

 小人にフェアリー、精霊までいると思ったら、リザードマンにコボルト、オーガにゴブリンの氏族、魔物までが当たり前の様に街を歩き、しかもその街を歩く人たちの民度が高い事が伺える様子、近くにお年寄りがいれば気づかい、前で固まっている集団がいれば避けてあげたり、互いが互いに紳士的に道を譲る紳士さ、周りの人々を気遣う所作、お年寄りや子供を大人達全体が見守ってるかの様な視線と待遇、安心して道を歩く子供だけの集団に足腰の悪そうな老人。 

 

 これだけの種族達が一同に集いながらも、種族間で固まってひそひそ話している事もなく、他種族混成の集団が余裕をもって他人に善意の目を向け気遣う。 

 

 夢でもみているのかしら????? 

 

 まずは商業ギルドをのぞく、明らかに商人じゃない様な人間や子供もでいりしている。 

 

 そこがもう既に異常なのだ。 

 

 色々見て回るが、大体の業務が書いてあるパンフレッドを獲得、読んで見ると、ウェールズでは様々な個人店を応援、商業ギルドが経営、売り上げの向上に協力すると書いてあった。 

 

 その他にもお金を借りたい個人、商会は商業ギルドをご利用くださいと、変な闇金などを利用するよりも明らかに安全そうな金貸し、またお客による無理のない返済、生活に困っている人への追加投資などかなり緩い金貸しの制度があり、また少額からの長い年月をかけた返済プランまである。 

 

 冒険者ギルド、安全マージンを考えた合理的な低階層攻略プランや、初心者達が安全に効率よく狩れる狩場の案内からダンジョンの変動による緊急時の超激戦戦闘訓練、転移などで下層に堕とされた時でも生き抜く為のサバイバル技術講座や強力な魔物の撃破する訓練まで、徹底的に初心者、中級者を鍛え生存率を高める訓練など、また緊急時に必須給の高位アイテムやアイテムバックを冒険者の為に格安で販売する余裕ある商会と資金源。 

 

 一般社会人から冒険者まで様々な人間が路頭に迷わないようにと組まれた保険制度、病気や怪我を格安で治療できる制度、他にも様々な街の住人達をバックアップする為に施された制度の数々 

 

 なんだこれは!?ふざけるなよ!こんな細かなに街の人間をバックアップする制度、資金がいくらあっても足りるわけがない!でも聞けば、王都への税金や領主であるアーサー殿への税金は年々上り調子、街全体を運営する資金や何かあった時の予備資金も含めて、もうすでに50年はこの先安泰だといっている貴族の話を聞いたことがある。 

 

 ウェールズからの莫大な税金に、王都はもちろん他の都市にも資金を回し、ウェールズのおかげで様々な街や村、都市が資金面で助けられていると聞く。 

 

 近くにダンジョンがあるからと言って、こうも効率よく稼ぐことが可能だろうか?否無理だ!ダンジョンとは富を生むと同時に、人間達に死と災悪をバラまくものだ。 

 

 出来る事ならコアを獲得した上で、完全に停止させたい。 

 

 じゃなきゃ溢れ出る魔物に追いつかない駆除、最悪魔物があふれ出し周辺の街や村は逃げ出さなきゃいけなくなる。 

 

 低階層、中層を程よく駆除出来た所で、下層で育った強力な魔物達がじわじわと中層に溢れ出し、時間がたてば経つほど強力な魔物が上に上がってくる。 

 

 それなのに・・・・・・。 

 

 注 ウェールズでは冒険者達が、低階層、中階層、下層の順で完全に狩場が分かれ、中層には休憩する街も存在しまた低階層から中階層には複数の監察官PTが存在し、初心者や初めて中層に来た冒険者が危険な目に会わないか見て回る、PTが存在している。 

 

 下層、最奥にはウェールズのトップギルド、十二星座団や他ギルドが交代で定期的に狩り、富の分配をおこなっているが、独占しているわけでもないのでいつでも他ギルド、PTが下層、最奥に挑戦する事が歓迎されている。 

 

 下層、最奥は8時間もすれば魔物で溢れる為、人の手はいくらでもほしい。 

 

 逆に一か月以上も狩らずに放置すると、魔王種を生み出し強力に育っていくので、放置は危険である。 

 

 また食の大都市としてウェールズは有名になっていた。 

 

 銅貨5枚から食べれる屋台の料理!これがまず美味い!ウェールズの名物の一つ、屋台道り!様々な屋台が並びながらも値段は均一のどれもが銅貨5枚!しかもその屋台通りで一番人気の屋台はなんと!孤児達が運営している屋台!太麺焼きそばの店とグラナダ鉄砲貝が当たらずに食えるって言う貝焼きの店!!!更に隣には孤児の女の子達がキンキンに冷えた八百万のエールを販売してるから、もう大人気!屋台通りはピンクの美しい花が咲き、それがひらひらと舞、圧巻の美しさを誇っている。 

 

 こう街が大きいと欲しい所に欲しい店がないと不便を感じるものだが、どの通りにも複数宿泊施設や簡易宿があるのは嬉しい、そんでもって商業ギルド直営万能商店トゥエルブ・イレブン!酒、食品、小物から生活必需品、野菜や肉なんかも色々置いてる超万能型中規模店舗!これがどの通りにも最低一軒はあるのがうれしい!近くには衛兵の詰め所なんかもあって、治安もいい。 

 

 また街が数字で分けれられていて、魔術師教会の移動ポータルで何通りの何番地にコインをいれて直ぐ転移が出来る!また巡回している移動馬車、これも定額で降りる所でボタンを押せばおろしてくれる。 

 

 これだけ!これだけ語ってもまだ街の半分以上もある!!!もっと色々あるのだ!この街は名店なんかも色々! 

 

 ドティの情報では美味い店の八百万ばっかりが書かれていたが、それ以外の街の規格外さに開いた口が塞がらないメアリー・アンクだった

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