3 お出掛け
※主人公はアホ子ですので、ご注意を|ω・*)
コンコン。
「雪菜ちゃーん。お出掛けしようよー」
コンコン。
ノックを続ける。
返事がない、無人のようだ。
だが、私には分かる。
ほら、耳をすませば聞こえるよ。
何がって?
雪菜ちゃんの心の声が……ポエムじゃないよ?
……すみません、ちょっと電波系に憧れを拗らせてるもので、ついねぇ……
うん、そんなことより……
「雪菜ちゃーん」
「……うるさいわね。なに?」
不機嫌そうにドアを開けてくれる天使ちゃん。
その表情も可愛いぜ☆
「……なんか、妙にイラッとするけど……なに思ったの?」
「なんでも……それより、せっかくのゴールデンウィークなんだよ!最終日くらいお出掛けしようよー!」
10連休の大きな休み、引っ越しで半分を費やしてから、私は一昨日友達と出掛けたけど……雪菜ちゃんは、部屋でゲームしてたみたい。
お部屋に入れてくれないから、何のゲームかは分からないけど、雪菜ちゃんの反応的にあまり人に知られたくないような、ソロ向けなのかも。
私!そっちにも理解あるよ!
百合でもBLでも、TSでもドンと来い!
と、そんな風に趣味についてつつこうとするけど、すごい目で睨まれるのでひよることにします。
うん、私はそんなにチャレンジャーじゃないのよ。
そんな訳で、お楽しみの雪菜ちゃんはゴールデンウィークをずっとゲームに費やしてるみたい。
ゲームは面白いし、それも立派な予定だよ?
でもさ、でもさ、せっかく家族になったんだし、姉とお出掛けしたーい!
「……と、先程思ったので迎えに来た次第であります」
「いや、知らないわよ」
お姉ちゃんが冷たい……
「お姉ちゃんじゃない」
心まで読めるとは……美少女とは凄い生き物だ。
「はぁ……私なんか誘わずに、あなたは他にも友達沢山居るんだから、その子達を誘いなさいよ。どうせ誘いとかあったんでしょ?」
まあ、無くはなかったけど……
でも……
「私は雪菜ちゃんがいいの!」
「……!そ、そういう事、気安く言わないでよ……」
ん?なんか変なこと言ったかな?
照れてるように見えるけど……うん、やっぱりクール系美少女を辱めるのはそそるなぁ……!
オラワクワクすんぞ!
「とにかくー!何処か行こうよー!」
「……誰かに見られても面倒だし」
「ゴールデンウィーク前までは私黙ってるの頑張ったよー!」
「はいはい……」
そこまで口は軽くないけど、お気に入りの美少女と一緒に住めることを自慢するの頑張って耐えたのにー!
「はぁ……なんで、私なんかに拘るのかしら……」
ため息をつくと、雪菜ちゃんは「着替えてくる」と、言ってドアを閉めた。
ふむ……
「お着替え手伝うよー!」
「いや、普通に迷惑」
ガーン!
そ、そんな……がくり……
思わず膝を着く。
雪菜ちゃんの素肌を舐めまわすように見たいという欲望がバレた?
否!断じて、私は雪菜ちゃんの下着とか確認してニマニマするような変態じゃない!
ただ、クール系美少女が可愛いもの好きって……なかなかいよね(ニチャア)
『あのね……あなた、たまに心の声漏れてるから、自重しなさい』
ドア越しに怒られた。
くっ……私に透視能力があれば、雪菜ちゃんの着替えを見れたのに……!
悔しい!自分の無力を責めたくなる!
そんな後悔を抱くこと少し。
「お待たせ」
部屋着から、お出掛け用の私服に着替えた雪菜ちゃん。
似合ってるけど、もう少し可愛い系の服のイメージだった。
皆から見て、似合うようなシンプルながらも雪菜ちゃんの素材を活かしたコーデ。
ふむふむ……
「雪菜ちゃん、ゴスロリって知ってる?」
「着ないわよ。というか、それ勧める相手間違ってない?」
いやいや、こういうクール系美少女こそ、ゴスロリは活きるのだ!
というか!似合う似合わないの問題じゃない!
私は可愛い服着た雪菜ちゃんを見たいのだ!
「なんていうか……あなたって、本当に変」




