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魔王襲来 その26

「それではお時間となりましたので鬼ごっこを始めますわ、それではミケラ様お願い致します」

「は~~~~い」

 ミケラが元気よく返事をしてから、ミケラ達はそれぞれ街の中に散っていった。

「それでは100数えますから、数え終わったら男のチームは捕まえに行って下さいね。それでは・・・1」

 タマーリンが数え始め、街の住人たちもそれを唱和する。

「・・・100、男の子チームファイト」

 最後にタマーリンが可愛いポーズをして男の子チームを送り出した。         「よっしゃ行くぞ」

 チャトーラのかけ声と供に、虎次郎、武茶志、クロ、チャトーラが飛び出す。

「それじゃ、打ち合わせ通りに頼むぜ」

「お~!」

 それぞれが街の中へと散っていった。




「さて始まりましたミケラ様参加鬼ごっこ。ルールは簡単、時計の長い針が一番下に着くまでに男の子チームが女の子チームを全員捕まえたら男の子チームの勝ち、一人でも捕まえられなかったら女の子チームの勝ちです」

 タマーリンの説明を聞いた少年の一人が、

「あいつらバカだ、ミケラがいるのに勝てるわけないじゃん」

 その少年の隣にいた男の子が、

「おい、今日はミケラの日じゃないぞ」

 と少年の耳元で囁く。

「いけね、ミケラ様だったな・・・また、母ちゃんにぶん殴られるところだった」

 首を竦めた。



 スタート少し前、

「作戦立てるぞ」

 チャトーラが皆を集める。

「取りあえず、あのちびっ子達を出来る限り姫様から離すぞ。どうせ、悪巧みしているに違いないから、姫様が巻き込まれないようにしないとな」

 その場にいた全員が頷く。

「じゃ、俺が行きますよ。クロはあの子達苦手なようだし、俺なら多少飛べる相手でも捕まえられるから」

 小妖精達は武茶志が追う事になった。

「じゃあ、僕はマオを追いかけましょう。羽を出せば、マオより早く飛べますよ」

 クロが羽を出して飛ぶと言っても誰も驚かない。

「あの、少しは驚きませんか?」

 ノーリアクションに少しショックを受けるクロ。

「お前さんは何でもありなのは判ってるからいちいち驚くのも面倒だ」

 チャトーラの返事にクロはガクッと首を落とした。

(Copyright2022-© 入沙界 南兎)

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