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外伝1「さすらいの勇者1ー129」

「皆様、聞いて下さい」

 風の魔法を使い、凜とした声が人々に届けられる。

 その声は僅かな隙間すら吹き抜け、砦にいる全ての人に届けられた。

「皆様、既にご存じの方もいると思いますが、ここで敢えて申し上げさせて頂きます。あの光の玉におわす方は、ケットシー王国の末姫、ミケラ様でございます」

「おおっ、やっぱりミケラ様だ」

 ケットシーの口から感嘆の声が漏れる。

「とは言え実際にその中にいミケラ様がおられるわけではありません」

 タマーリンは下を向くと。

「武茶士、こちらへ」

 呼ばれて武茶士が食堂の中から顔を出す。

「なんだよ」

 と言う武茶士の身体がいきなり宙に浮く。

 タマーリンが浮遊魔法を使ったのだ。

「おわわわ」

 空中で驚き、慌てる武茶士。

「落ち着きなさい」

 タマーリンは武茶士を風の魔法を使って自分の隣まで運ぶ。

「シャキッとしなさい」

「で、でもさ」

「いいからシャキッとなさい」

「は、はい」

 有無を言わせぬ迫力に、武茶士は空中で直立不動の姿勢を取る。

「ご存じの方もいるでしょうが、わたくしの隣にいるのは武茶士、勇者のタレントを持つ武茶士です。そう彼は勇者様、その勇者様がミケラ様のお力を借りて成したのがあの光の玉。つまり、勇者様のお力なのです」

 タマーリンの話を聞いて、ミケラを知るケットシー達全てが得心がいったという表情になる。

「やっぱりそうだよな」

「そうじゃないかと思ってた」

「だよね、やっぱり」

 ミケラが何か不義な力を持っているのは、王都に住む住民なら殆どが知っていた。

 ただ、その力は擦りむいた怪我を少し治すくらいの小さな力だ。

 こちらの世界で言えば、せいぜい軽い怪我した時の絆創膏程度に過ぎない。

 今、目の前で起こった奇跡を、起こす程の力はないのはみなが知っている。

「さあ、勇者武茶士の行った奇跡をみなで讃えましょう」

 張りのある声を上げ、タマーリンは両手を挙げて天を仰ぐ。

「・・・ゃし」

「むちゃ・・・」

「むちゃし」

 最初は小さな声だったが、次第にその声は広がり、

「武茶士!」

「武茶士!」

「武茶士!」

 砦全体に武茶士を讃える声が上がった。

「な、なんだ?」

 突然の事にオロオロする武茶士。

「何をしてますの、手を上げてこの声に応えなさい」

 隣から絶対に逆らえない圧の篭もったタマーリンの声が聞こえ、その声に従い恐る恐る手を上げる武茶士。



「うおぉぉぉぉぉ!」

 絶叫に近い叫びが一斉に起きる。

 武茶士はその声に気圧され、ヘラヘラ笑いながら手を振る。

 その様子を隣で見ながら、

「ふふふ、うまくいきました。これで手柄は武茶士のもの。武茶士が衆目を集めてくれれば、ミケラ様に害が及ぶ事もないでしょう」

 ほくそ笑む。

「もしこれがうまくいかなかったら、もしミケラ様が騒ぎに巻き込まれたのなら・・・いっその事、王都ごと焼き払ってしまいましょう。ミケラ様には嫌われてしまうかもしれませんが、ミケラ様が安心して暮らせるためなら、わたくし、どんな汚名も被る覚悟はございます。お~ほほほほほほほほ」

と考えているタマーリン様であった。


し〇のこ のこのこ 〇したんたん

し〇のこ のこのこ 〇したんたん


はっ!あ、後書きです

しかのこのこのここしたんたん、やばいですね。

OPから洗脳されました(笑)


夏アニメは見られるものはおおむね見ましたが、

今期一押しは今のところ、

「かつて魔法少女は悪と敵対していた」

ですね。

作画はきれいだし、演出も良かった。

何よりも声優が豪華すぎ、すごい豪華メンバーなのに一話で一言しかしゃべってないとか

声優の無駄使い過ぎやろ。

東山奈央も出ているので是非、軽く推し活もしてみる。


ではまた来週(@^^)/~~~


                     (Copyright2024-© 入沙界南兎(いさかなんと))

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