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外伝1「さすらいの勇者1ー102」

 それからしばし考えてから、

「キマシを脅かすわけじゃないけどさ、魔獣の牙も凄いけど爪も凄いから。前の時は前衛が一人抜かれて、あたしの後ろにいた魔術師と回復術士が犠牲になったけど、爪でひと撫でされただけだよ。それだけで血がぶわっと噴き出して・・・あたしの悲鳴で隊長が気がついて前衛全員で怪我人庇って、他の部隊が救援来るまで守り切ったんだよ。その間、回復術士さんは自分も酷い怪我なのに魔術師さんの怪我直しているし・・・」

「その時、ギリは何してたの?」

「回復術士さんの身体を支えるのが精一杯だった・・・」

 ギリの表情が暗く沈む。

「そんな事ないよ、魔術使う時に姿勢は大事だから、ギリに支えて貰ってその回復術士さんも助かったから・・・わたしも魔術使うから判るの、だから・・・そんな顔しないで」

 ギリが暗い顔をしているのを見るのが辛くて、キマシはつい叫んでしまった。

「おい、何遊んでんだ。訓練しろ、訓練」

 チェンがその声を聞いて怒鳴ってくる。

「やば」

「訓練、訓練」

 二人は慌てて武器を構える。

「でもさ、今回は大丈夫だと思う。ドンは隊長並みに守り堅いし、虎次郎や武茶士は強いし・・・この前みたいにならないと思う」

 言われてみて、キマシは隊長とドンの訓練を思い浮かべる。

 二人ともほぼ互角、守りの方はその分、堅くなったという事だ。

 そして、虎次郎も武茶士もかなり強い。

「なんか大丈夫そうだね」

 キマシが笑う。

「だからキマシも隊長達を助けられるように魔術頑張ろう」

「そっだね、わたしの沼魔術がうまく出来るようになれば隊長達助かるもんね」

 沼を一度に二つ発生させるのは問題なく出来るようになった。

 ただ、位置が思うように決められなく、どこに出現するか判らないのだ。

 シルフィーナ曰く、

「位置取りが安定しないと危ないわね、下手すると味方がはまるわよ」

 最悪、味方の足下に出現させてしまったらもうどうにもならなくなる。

「一個だけなら思った場所に出せるんだけどな」

「練習有るのみじゃない?」

「うん、そうだね」

 キマシは持っていた杖を構えるのをやめると、

「隊長~~、わたし魔術の練習に行ってきます」

「あたしも手伝いにいくよ~~~」

 ギリとキマシはチェンに手を振ると、魔術練習場の方へ走って行ってしまう。

「お、お~~い。ちょっと待て」

 チェンが怒鳴ったが、二人は聞こえないふりをしてそそくさと逃げて行った。

「くそっ、あいつら」

 と怒鳴ったものの、

「おれじゃ魔術の助けにならんからな」

 チェンでは魔術についてアドバイスも出来ないのだ。

「仕方ないか」

 諦めたように溜め息をつくと、盾を構え直して、

「いくぞ、ドン!」

 

後書きです


ハイスピ ード エトワール


二話で切るつもりで、つい三話を見てしまったのだが面白かった。

四話も三話の流れで面白かった。

五話はレースシーン以外が面白かった。

レースアニメとしてそれはどうなのよ、と言ってやりたい。

レースシーンのテコ入れを望みます。


ではまた来週(@^^)/~~~


                       (Copyright2024-© 入沙界南兎(いさかなんと))

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