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外伝1「さすらいの勇者1ー87」

「そこでタマーリン様の出番、王宮から一杯お給金を貰ってるのよ」

 タマーリンは王宮魔法使いの筆頭なので、かなりの額を王宮から支給されていた。

 今、住んでいる家の十倍の家にしても困らないくらいだ。

 家が大きくなれば、家の管理のために使用人を増やさなければならなくなり、タマーリンがそれを嫌がって今の家に住んでいるのだ。

 因みにモモエルもかなりの額の給料を貰っているが、貰って直ぐにあれこれ資材を買い込んで使い切ってしまうので、怒ったサビエラに取り上げられてサビエラがモモエルの金庫番になっている。

「な、なんで先生がわたくしのお給金の事まで知ってますの?」

 焦るタマーリン。

 それはそうだ宮廷魔法使いの給料は引き抜き防止のためにどこの国も部外秘、機密情報扱いなのでシルフィーナが知っているはずがない。

「うふふふ、あなたの家庭教師をしている時に、あなたのお爺様のコネを使ってあちこちにコネを作っておいたのよ。そこからの情報」

 ニコニコと笑いなが説明するシルフィーナを見て、タマーリンは頭が痛くなる。

 シルフィーナはいつもニコニコしてそれほど凄そうに見えないが、かなりのやり手。

 亡くなった祖父のコネを使えば、宮廷内部にパイプを作る事も出来るだろう。

 味方なら頼もしい存在だが、敵に回すとかなりやっかいな相手となる。

「判りましたわ、わたくしの負けです」

 タマーリンは早々に白旗を揚げる。

「それでキマシ、お給金はいかほど貰ってますの?」

 問われて、

「これくらいですけど」

 タマーリンの耳元に囁く。

 こちらに来たばかりで、実戦経験も無く、ほぼ新人の給料だった。

「それなら、このくらいでいかがかしら?」

 タマーリンがキマシの耳元に金額を囁く。

「えっ、そんなに?いいんですか?」

 タマーリンの提示した金額は今まで貰っていた給料のほぼ三倍だったのだ。

 給料がいきなり三倍になれば驚くだろう。

「ギリもそれで宜しくて?」

 言われたギリは、金額が判らなくてほえっという顔をする。

「ギリ、ギリ・・・これだけくれるって」

 キマシがギリの耳に囁いた。

「えっ、そんなに!」

 ギリは経験もあり、斥候としても優秀だったのでキマシより多くお給金を貰っていた。

 その給金よりタマーリンの提示した額は遙かに多かったのだ。

「よ、宜しくお願いします」

 ギリはタマーリンに頭を下げた。

「ほら、キマシも頭下げなよ」

 ギリに言われて、

「あっそうか・・・宜しくお願いします」

 慌ててタマーリンに頭を下げるキマシ。



「ギリもキマシも行っちゃうんだ?」

 レッドベルが寂しそうに呟く。

「折角、友達が出来たと思ったのに・・・また、わたし一人だ」

 仲良くなったギリやキマシが去って行けば、レッドベルはまた独りぼっちになってしまう。

 部下や父親はいるが、それは友達とは違うのだ。


後書きです


FF7 終わりました。

あれこれイベントは残っているのでやり直し機能でやり直せるのですが、力尽きました。

代わりにドラゴンズドグマ2を始めました。

最近のゲームに比べると色々と不便ですが、それがドラゴンズドグマの味なので。

ただ、いきなり勝てない敵に出くわすので旅は何時もドキドキです。

いきなりグリフォンが空から降ってくるし。

慌ててやるゲームではないのでぼちぼちとやっていきます。


ではまた来週(@^^)/~~~


                     (Copyright2024-© 入沙界南兎(いさかなんと))

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