表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
323/601

外伝1「さすらいの勇者1ー58」

「なあ、わたしってそんなに変か?」

 レッドベルは、ジークとクロウベルが、サビエラにお説教を食らっている所から離れた場所にギリとキマシと座っていた。

「わたし、ギリに常識がないってしょっちゅう言われるけど。そのわたしから見てもベルは変だよ」

 キマシが容赦なく言い放つ。

「わたしのどこが変なんだ、教えてくれキマシ」

「そんな事も判らないの?」

 キマシが調子に乗り始めた。

「このわたしが教えて上げるわ」

「宜しくお願いします先生」

「先生?今、わたしの事を先生と呼んだ?」

「はい、先生」

 澄んだ瞳でレッドベルはキマシを見る。

「先生、なんていい響きなのかしら」

 キマシは先生という言葉に酔いしれた。

「ふっ、先生が直々にあなたの間違いを教えて差し上げますわよ」

 キマシは完全に調子に乗った。

「はい、先生」

 期待に満ちた目で見るレッドベル。

「いいこと、女の子は男の子にいきなりおっぱいを押しつけたりしないのよ」

 キマシの言葉に、

「ガ~~~~ン」

 ショックを受けるレッドベル。

「だ、ダメなのか?」

「ダメね」

「ダメだね」

 ギリも流石にこれはキマシに同意する。

「おっぱいはね、女の子の大事なモノだから簡単に男の子に触らせちゃダメなの、ちゃんとお付き合いしてからこの人なら大丈夫と思った人にだけそっと触らせて上げるんだよ。判った?」

「判りましたキマシ先生」

 レッドベルは生真面目にメモをしっかりと取る。

「ちゃんとメモを取るなんて、えらいえらい」

 誉められて、

「えへへへへ、ありがとうございます先生、ところで先生、質問があります」

「何ですかレッドベルさん」

 完全に天狗になっていた。


                        (Copyright2023-© 入沙界南兎(いさかなんと))

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ